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「強迫観念を相手にしたらダメ」38歳漫画家が“強迫性障害の治療”でわかった意外なこと

困っている人が少しでも楽になるために

強迫性障害

『強迫性障害です!』より(C)みやざき明日香/星和書店

――マイナス思考を持っている人や、物事を悪い方にばかり考えてしまう人は「もしかしたら私も……」と思われるかもしれません。 みやざき:強迫性障害で考えることは、多かれ少なかれ誰もが感じていることなんです。その考えがおさまらず、本人が物凄く苦痛を感じている状態なら病気といっていいのではないでしょうか。  例えば朝のテレビの情報番組で星座占いのコーナーがあるじゃないですか。それで今日の運勢が悪かったとしても、一般的な人は「ふーん」で終わると思うんです。しかし、「今日は運が悪いから家を出られない」「ラッキーアイテムを全部持っておかないと死ぬんじゃないか」までいっちゃうと生活できなくなっちゃいますよね。そのような恐怖や不安が積み重なって「もうしんどい、ダメだ」と思ったら治療を考えたほうがいいかもしれません。  頭を殴られたり、心臓を揉み砕かれたりするような恐怖なんですよ。私はたまに調子の悪さを感じながらも、何とか日常生活を送れていますが、重度になると家から一歩も出られない患者さんもいます。この病気のことをもっとたくさんの方に知ってもらって、病気で困っている方が治療に取り組めるようつないでいただけたらいいなと思います。 <取材・文/秋山志緒> 【みやざき明日香】 1986年、関西生まれ。2010年、アフタヌーン四季賞で四季大賞受賞、デビュー。著書に『強迫性障害です!』『強迫性障害治療日記』(ともに星和書店)『性別X』(講談社)などがある
大阪府出身。外資系金融機関で広報業務に従事した後に、フリーのライター・編集者として独立。マネー分野を得意としながらも、ライフやエンタメなど幅広く執筆中。ファイナンシャルプランナー(AFP)。X(旧Twitter):@COstyle
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