更新日:2024年04月24日 13:17
お金

全国64店舗のパチンコ店から出禁のパチプロ。怖い人に絡まれるぐらい‟勝ち過ぎた台”を暴露<漫画>

出禁に昇格したのにホッとしたワケ

 それなのに、運だけで20連チャンを突破してしまったところで、再び白シャツの店員さんが現れ、「なにをされているかはわかりませんが、当系列店を全店出入り禁止とさせていただきます」と、出入り禁止への昇格を言い渡されてしまった。  ただ、この出禁によって寿命が延びたような気もする。‟いかにも”のおじさまからの「逃げるなよ!」という強引な約束から、見事に逃げ切ることができたのだから……。白シャツの店員さんは、景品交換に付き添ってくださり、さらには車まで送り届けてくれた。あのまま打ち続けていたら、無事に帰れなかった気がする。だから今回ばかりは、退店する口実ができたこと、出玉を交換させてくれたことに、感謝することにした。

7年後にまさかの出禁解除

 あれから歳月が経ち、パチンコのライターという肩書きも板についた。新台リポートもするし、そのための勉強だって欠かさない。
パチンコ

パチンコ雑誌のDVDやYouTubeなどで、パチンコ台の解説の仕事も行っているミネッチ氏

 そんな活動を認めてくださったのか、もはや記録に残っていないのか、嬉しいことに出禁になった店からTwitterをフォローしていただいた。  それだけでは終わらず、異例中の異例。ついに、収録をすることになったのだ。番組のディレクターから過去にあった経緯を伝えてもらったところ、「そんな昔の話は気にしてないよ~」と、エリアマネージャーは笑っていたのだとか。出禁は永久的なものではなく、真面目に生きていれば解けることもある。また、新店長が就任すれば経営方針が変わることもあるので、「これまでは大丈夫だったから」は通用しない。結局は、人付き合いなのだ。  そしていま、「パチンコライターという道を進んで良かったな」と改めて思っている。 文/ミネッチ
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84

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