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退職代行を利用した38歳「自力では辞められなかった」“家族経営”のブラック企業から抜け出すまで

退職代行の存在に命を救われた

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退職代行サービスに連絡をし、翌日には辞めることができた。当時残っていた有休も無事消化し、意外にも会社からの連絡は一切なかった

 執拗な退職妨害により、退職を取りやめた社員や、うつ状態になる者もいたという。必死に耐え続けた前原さんだが、ついに限界を迎えた。 「2年前から、常に無気力状態になり、自律神経失調症と診断されました。そして決定的だったのは、去年次男が生まれたときです。我が子を一切可愛いと思えなかった。目が合って指を握られても、何も心が動かない。それが怖くて、『このままだといつか自分で命を絶つかもしれない』と、退職代行にすがりました」 「自力で会社とやりとりする気力は皆無だった」と前原さん。現在はホワイトな食品会社で黙々と働いている。 取材・文/週刊SPA!編集部
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