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「安易に退職代行サービスを使わなきゃよかった」入社1か月で辞めた28歳男性の後悔

 この4月に社会人デビューした人たちがすでに退職ラッシュをキメている。しかも自ら退職届を出すのではなく、「退職代行サービス」を利用しているという。  人気拡大中のサービスだけあって、利用方法はいたって簡単。代行業者と打ち合わせのうえ退職日を決め、料金を支払うと、業者が本人に代わって会社に退職の連絡をしてくれるのだ。彼らはなぜ業者にすがったのか、事情を探るべく直撃してみた。

「転職1か月で退職」が転落人生のきっかけに

飯沼勇人さん(仮名・28歳)

父親は新卒から定年まで勤めあげた銀行マン。メーカー勤務の兄は営業マンで成績もよく、昔から比較されて育つ

「安易に退職代行サービスを使わなければよかった…………」  そう振り返るのは、大阪府の食品工場で働く飯沼勇人さん(仮名・28歳)。かつては総合病院で医療事務をしていたが、わずか1か月で退職してしまったとか。 「女性だらけの職場で、教育もろくにしてもらえず、誰とも馴染めずにツラかった。入ったばかりで辞めると言うのはさすがに気まずいから、2万円を払ってでも退職代行に依頼するほうが楽だなと。揉めることは一切なかったし、こんな簡単に辞められるんだなって、正直驚きました」

最初は父親のコネで銀行に入社したが…

 実は、飯沼さんが退職するのは2度目だ。最初は銀行で支店長をしていた父親のコネで、別の銀行に新卒で入社したが、あっさり2年で辞めた。 「営業ノルマと残業の多さについていけず、支店長から詰められる毎日でした。限界だと感じて退職した夜、父親に報告したら『嫌なことから楽して逃げてばかりの人間に幸なし』と切り捨てられました」
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パチンコで現実逃避
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