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女優・見上愛が人見知りでも、唯一ナンパした意外な相手「話しかけなかったら、一生後悔する気がする」

大学を卒業して約1年、訪れた意識の変化

見上愛 不死身ラヴァーズ

©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©️高木ユーナ/講談社

――そして、昨年の春に大学を卒業して約1年が経ちました。仕事に対する意識の変化はありますか? それまでは学生と俳優業と二足のわらじみたいな感じでやらせていただいていたんですが、自分の意識としては俳優というよりは大学生だったなと思います。もちろんそのときも手を抜いたりはしていませんが、今は「社会人」という感覚が出てきたというか、責任感がさらに芽生えたような気がします。 ――学校に行っていた時間は、そのまま仕事に置き換わった感じですか? そうですね。事務所に入ったのが、大学1年生の途中だったんですが、絶対に4年で卒業したいということと、卒論を書く期間がほしいということを最初にお伝えしていたんです。それを了承してくださって、仕事もセーブしてくれたので、本当にたくさんの方々の手をお借りして、卒業することができました。 ――ちなみに、卒論はどんなテーマで書いたのでしょうか? ざっくりというと「物語論」ですね。宗教や日本昔話、グリム童話、あとはいわゆる陰謀論と言われてるものなど、さまざまな物語について触れ「物語とは誰が何のために作ってるのか」とか「良いも悪いも含めた物語の可能性」のようなことを書きました。

見上愛が胸の中で温め続けている役とは

――この映画は、松居さんが10年以上も映画化を「諦めることができなかった」というほど惚れ込んだ作品だったそうですが、見上さんにもいつか演じてみたいと思っている特別な作品はありますか? 演劇でいうとチェーホフの戯曲『かもめ』にニーナという役があって、やってみたいと思いつつ、怖くてできないという気持ちもあります。 ――学生時代にもやったことはないんですか? ないんです。高校の演劇部でも、大学でもチェーホフを扱うことが多かったので、本も3冊ぐらい持っていて、どれも付箋だらけのボロボロ状態なんです。 でも、読み込めば読み込むほど、訳がわからなくなるんですよね……。その難しさから、いつかトライしてみたいとは思っているのですが、まずはそれに挑戦しようと思えるくらい、強い人間になっていたいですね。 【見上愛プロフィール】
不死身ラヴァーズ

©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©️高木ユーナ/講談社

2000年、東京都生まれ。2019年デビュー。2021年、映画『衝動』でW主演を務め、ドラマ『Liar』で、地上波ドラマ初主演を飾る。現在は、ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)、大河ドラマ『光る君へ』(NHK)が放送中。気鋭・松居大悟監督による公開中の映画『不死身ラヴァーズ』では、両想いになると忽然と姿を消し、また新たな姿で目前に現れる運命の相手に恋し続ける少女・長谷部りのを全力で演じる <撮影/中山雅文 取材・文/森野広明 スタイリング/下山さつき(クジラ) ヘアメイク/豊田健治>
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