更新日:2024年05月24日 15:36
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日本ダービーで注目すべき「皐月賞未出走馬」。魅力は“トップスピードの持続力”

最後の切符を掴んだ良血馬が逆襲へ/ダノンエアズロック

競馬

世代トップ級のスピード持続力を誇るダノンエアズロック

 最後の注目馬はダノンエアズロック。実は以前執筆した弥生賞の記事でも取り上げていました。その内容と重複しますが、同馬の持ち味はトップスピードの持続力にあります。  アイビーSで記録された上がり4ハロンは45.1秒。時計の出やすい新潟競馬場を除いて、2歳戦の芝1800m以上のレースで上がり4ハロン45.4秒以下が記録されたレースはディープインパクトの新馬戦ジオグリフの新馬戦、そしてダノンエアズロックのアイビーSと歴代遡ってもわずか3件しかありません。  そしてこの3つの中で最も速いのがダノンエアズロックなのです。このレースでダノンエアズロック自身はメンバー最速タイの上がり3ハロン32.7秒を記録しています。ちなみに、この時3着だったのが先ほど取り上げたレガレイラでした。  こうした点から弥生賞で注目していましたが、結果は、レース後に判明した骨折の影響もあったのか7着に敗戦。しかし、わずか2か月で回復して挑んだプリンシパルSを完勝。同レースで上がり5ハロン58.0秒以下を記録したのは歴代遡っても今年だけ。長く脚を使う流れで上がり3ハロン33.4秒を記録しており、前述した通りトップスピードの持続力はやはり世代トップ級と見てよさそうです。  今回は3頭の注目馬をピックアップしましたが、3頭以外にも魅力ある馬が多く揃っているのが今年の日本ダービー。競馬に携わる人間として、競馬の祭典をぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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