更新日:2024年06月05日 16:34
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ハンバーガー業界で“圧倒的な差”をつけるマクドナルド。業界2位のモスバーガーに勝ち目はあるか

競争による品質向上と価格低下を期待したい

モスバーガー

モスバーガー、財務基盤は盤石だ

 マクドナルドの店内飲食、テイクアウト、デリバリーと各機能が有効に活かされ、特にドライブスルーなどはお客さんの利便性を考慮したオペレーションになっており、機会損失を軽減した体制である。こういった収益機会の確実な増大は、他社への明確な差別化にもなっている。  週末のピーク時間帯のスタッフの多さも、よくここまで集められたと感心するし、工程管理や動作研究を勘案し、コンパクトで作業動線の短縮化を実現したカウンターとキッチンで30人近くが所狭しと働いている光景には驚く。外に出ればドライブスルーに担当者が付き、ウーバーイーツとは別にマックデリバリーも多くが配達に奔走している。  店舗数で圧倒的な差をつけるマクドナルド、昔から商品力に一定の評価があるモスバーガー、外食最大手のゼンショーの傘下に入り再生を目指すロッテリアと融合店のゼッテリア、新たな発想でまた市場を開拓しようと復活中のバーガーキングなどが競い合っている。これらの競争による品質向上と価格低下を期待したい。 <TEXT/中村清志>
飲食店支援専門の中小企業診断士・行政書士。自らも調理師免許を有し、過去には飲食店を経営。現在は中村コンサルタント事務所代表として後継者問題など、事業承継対策にも力を入れている。X(旧ツイッター):@kaisyasindan
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