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食中毒にあっても泣き寝入り?ずさんなイベント運営に「ショックを受けた」男性の話

説明会の会場は静まり返ってしまった

 そのためAは「それは無許可で出店しろということですか? ほかの県で出店したときには季節営業の許可を取っていたし、問題はなかったですが」と反論。けれど、Aの意見を後押ししてくれる人は誰もいない。説明会の会場は静まり返ってしまったとか。 「実は事前説明会は複数回に分けて開催されていて、その日に集まった出店者は、初出店だったウチとAの2事業者のみ。あとは古くから運営に携わってきた人たちばかりで、さらには『保健所がチェックに来るとうるさいので、それでお願いします』と締め括りました」  道場さんは運営委員の中心人物Fと知り合いだったこともあり、「そんなことを聞いても、黙っているだろうと思われたのかもしれません」と話す。散々考えた挙げ句、道場さんはそのイベントへの出店について、理由をつけて取りやめている。

ずさんな運営にショックを受けた

露店

※画像はイメージです

「ただ気になって、お客としてイベントへ行きました。Aが出店していなかったことにはホッとしましたが、テント出店の場合は三方囲いといって三面をテントで囲んで出店空間を作らなければならないのに、片側や背面を捲り上げている露店も多かったです」  テントを捲り上げる理由は、「暑いからとか、店の人が移動や補充用の荷物を運びやすいようにとか、いろいろ」だと、道場さん。また、許可証の掲示がない露店が多く、飲食店経営をしていない人が自宅キッチンで手作りしたスイーツを販売する姿も見かけたとか。 「地元では割と大きく、毎年のように開催されているイベントだったので、ずさんな運営にショックを受けました。大きなイベントでは、運営者に営業許可証の提出が必須の場合も多いですが、来場者に内情はわかりません。イベントへ行くときは気をつけるべきだと思いました」
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無許可の露店だと泣き寝入りになることも
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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