樽で熟成されるサウナ。熱回り抜群の丸みある形状が、満遍なく熱波を循環させる!【ミスSPA!2023 心愛/ベストサウナvol.29】
週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2023」たちによる、連載「ベストサウナ」。第29回は『TARU SAUNA LABO 麻布十番』をレポートする。
●今回のサウナー・ミスSPA!2023 心愛ちゃん
コアラ星生まれ。T160 B86 W61 H89。釣り番組やラジオでマルチな才能を発揮中。公式X(@coanotubuyaki)
麻布十番駅から徒歩3分。SOHOオフィスや隠れ家レストランが立ち並ぶ東麻布エリアの裏通りを進むと、都市型のビルの軒先に、印象的な“大きなタル”が目に飛び込んでくる━━。
ここは、フィットネスクラブの運営会社が、コロナ禍を機に新事業として昨年1月14日に開業した、完全プライベートサウナ「TARU SAUNA LABO 麻布十番」だ。最大の特徴は、都市部のビル型施設ながら、本場フィンランドで親しまれるバレル(樽)サウナを体験できることだろう。サウナ室は国産の木材のみを使用した特注で、1~2人利用の「タルサウナ」と、樽を半分に切った形状の1人用「ハーフタルサウナ」の2種類。ともに、バレルサウナ特有の丸みある形状をしているので熱循環がよく、セルフロウリュの蒸気がいき渡りやすい。サウナ室の温度はタルサウナが約100℃、ハーフタルサウナは高温と低温が用意されているので、さまざまなニーズに対応している。
●Point:サウナ後のお肌を、コラーゲンランプで潤す
水風呂も酒樽が利用され、1人用サイズながら十分な深さ。チラーでしっかり冷やされているが、より冷やしたい人は氷の追加がおすすめ。また、ハーフタルサウナには1室のみ、水風呂代わりにクライオボックスと呼ばれる超冷凍室を完備。スポーツ選手のアイシングに利用される装置をサウナ後のクールダウンに転用することで、水風呂が苦手な人でもしっかり体を冷やすことができる。
個室内のととのい椅子にはトリートメントランプが照射されており(オン・オフ可)、光を浴びることで、肌のコラーゲン生成が促進されるというのも面白い。ほかにも、ウェアラブル端末と連動したアプリ「アップムード」で、入浴前後の感情の変化を可視化して、気軽にストレスチェックを行えたり、月額の会員システムが用意されているなど、フィットネス業界で培ってきた技術が惜しげもなく注ぎ込まれている。
内観のおしゃれさや、完全プライベート空間、さらにワインやビールを含むドリンク、またはジェラート1品が利用料金に含まれるなど、ラグジュアリーなサービスを提供しているが、どちらかというと質実剛健といった印象を受けた。あくまでもヘルスケアを第一に考え、サウナをフィットネスの一ジャンルとしてとらえた、まったく新しい施設といえるだろう。
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
樽で熟成されるサウナ
熱回り抜群の丸みある形状が、満遍なく熱波を循環させる!
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ