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北九州「成人式のド派手衣装」生みの親の“苦悩と逆転”。九州の恥から一転、NY個展へ

海外に住む人から「着物革命」と大絶賛

みやび小倉本店

2022年にニューヨークで開かれた個展。画像提供:貸衣装店「みやび小倉本店」

 コロナ禍の影響もあり、大絶賛だった2018年の展示から約4年後の2022年開催となったニューヨークの個展。池田さんがデザインし、縫製なども手掛けた約20着のド派手衣装が、海外の人々や海外に住む日本人から「着物革命」など嬉しい声とともに称賛されている。 「その個展の打ち上げパーティーには驚くような著名な方々が出席していて、翌月にはオファーがあり、2023年9月にニューヨークでファッションウィークを開催することになったのです。日本では成人式の準備も控えていましたから、スケジュールはキツキツでした」  ファッションウィークのオファーを受けた池田さんは、タイトなスケジュールを乗り越え、約1週間にわたって開催されたショーを成功させている。そして、大喝采――。客席にいたギャラリーの目が釘付けになっていたことは、ショーを終えてから聞かされた。

NYファッションウィーク後の変化

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2022年の個展がキッカケとなって開催された2023年9月のファッションウィーク。画像提供:貸衣装店「みやび小倉本店」

「日本での風向きが変わったのは、このあとです。読売新聞がショーを取り上げてくれたことで取材が殺到しました。ニューヨーク滞在中にはZoomで、日本へ戻ってからも多くの取材を受け、激レアな人から体験談を聞く『激レアさんを連れてきた』にも出演しています」
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ニューヨークで開催されたファッションウィークで脚光を浴びたド派手衣装。画像提供:貸衣装店「みやび小倉本店」

 そしてメディア出演や仕事の増加とともに、ド派手成人式への評価も変化した。さらに、2023年に市長が武内和久氏へと変わり、ド派手成人式について「北九州市の若い人たちがコツコツ生み出した美意識」「否定から挑戦へ」など、前向きなコメントも発表している。 「市長のコメントは、本当に嬉しかったです。ほかにも、北九州の旦過市場で2022年に起きた火事の復興にも携わるNPO法人からお声かけいただいてプロジェクトがはじまったり、博多大吉さんなど著名な方が取材に来てくださったり、嬉しいことはたくさんありました」  そんな池田さんに、今後について尋ねてみた。すると、「今後は、どうなるんでしょう…? お客様の夢を叶えるのが仕事という軸はずっと変わりませんが、これまでは流されるまま生きてきたから。でも、過去の経験がいろんなところでつながって役立っていて、ムダなことはひとつもなかったので、今後もそんな感じで進んでいくのかな?と思っています」と、微笑む。
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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