更新日:2024年12月02日 16:21
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「土下座しろ!」スーパーで“金を払わず立ち去ろうとした”40代男性が逆ギレ…店員がとった“驚きの対応”

土下座を強要してきた相手に対して…

「だんだんと時間が過ぎていき、このままでは収拾がつかない雰囲気に。頭によぎったのは、明日以降も尾を引くのは面倒くさいなぁということです。一刻も早く解放されたい気持ちで。にっちもさっちもいかなさそうだったので、『どうすればいいんですか?』と率直に聞いてみたら、こう言われたんです。『お前がやったことを償うには土下座しかない!』と。その頃はちょうど半沢直樹のドラマが流行っていた時期でした(笑)」 なんと、男性客は佐藤さんに土下座を要求したという。 「普通の人は当然土下座に抵抗があると思います。でも私は『どっちが面倒くさくないか』を考えました。今土下座をしたら目の前のよくわからない人と縁が切れる。だったらそれでいいのではないか。ここで断ったら、この先面倒事が増えてしまい結果的に損なのではないか、と。  そういうわけで私は土下座をしようと思いました。すると、隣にいた警察官が『そんなことしちゃダメです!』と、ものすごい勢いで制止してくれて。『いや、私が土下座すれば済む話なので』と警察官を振り切るのが大変でした。さながらその場はコントのような状況です」 結局、佐藤さんが土下座したそうだ。 「謝罪後、『これでいいですか?』と男性客に言うと、『わかりました』と一言。要望が通ったことにより、相手は帰っていきました。自分の要望が通ったので、その部分では満足したんじゃないのかなと思います。それにしても、親身になって土下座を回避してくれようとした警察官の方には感謝しかありません(笑)」 男性客が帰っていき、佐藤さんはこの場で済んでよかったと胸を撫で下ろしたという。それにしても、男性客の目的は一体何だったのだろうか。 「日頃の憂さ晴らしをしたかったんじゃないですかね」となかば呆れた表情で佐藤さんは振り返る。彼の受け流し力はぜひ見習いたいものだ。小心者の自分がその場にいたら……と思うと、背筋が寒くなった。 <TEXT/おせりさん>
下北沢に住む32歳。趣味はポーカーとサウナ、ホラー映画鑑賞。広告代理店・制作会社を経てフリーランスのブロガー兼ライターに。婚活ブログ『アラサー女の婚活談義』と生きることをテーマにした『IKIRU.』を運営中。体験談の執筆を得意としている。X(旧Twitter):@IKIRUwithfun
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