ライフ

「卒乳が遅いと歯並びが悪くなる」ってホント?祖父母世代の“ときに残酷な”育児のアドバイス

卒乳が遅くても歯並びや人格形成には問題ない

男の子 4歳のある日、息子が「ママ、たいへん」と言うので、「どうしたの?」と聞いたら、「ママのおっぱいだと思って飲んでたの、おいらの唾だったよ」と大笑い。  私もつられて笑って、それが卒乳式になった。幸せな、幸せな卒乳だった。ちなみに息子の歯並びは完璧、大人になるまで、虫歯で歯を削ったこともない。今のところ、犯罪者になる気配もない。

乳離れしない息子に「大丈夫」と声をかけてくれた義母

電話をする女性 そんな私も、「犯罪者になる」という言いぶりは、かなりショックだったので、黒川の母に言いつけたら、母は、一笑に付してくれたのである。「昔は、末っ子は、いつまでも吸ってたものよ。末の弟なんて、学校から帰ってランドセルしょったまま吸ってたわ。面白いことに、そんな子ほど、出世するのよね」と。  私は、そのときの母の表情と声音を今でも忘れない。黒川の母と一緒に息子を育てられたこと、今、自分が祖母の立場で、あらためてありがたく、胸が熱くなる。どれだけたくさんの「大丈夫」をもらったかわからないから。 文/黒川伊保子 構成/週刊SPA!編集部
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ
1
2
3
孫のトリセツ 孫のトリセツ

AI時代の子育ては
祖父母がキーパーソン

おすすめ記事
ハッシュタグ