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「部屋に置くところがない!」アパートの廊下に私物を置く迷惑住民。娘に説得をお願いした結果…

「レンタル倉庫を借りるから家賃を下げて」

 ところが、最初こそ木村さんの話に耳を傾けていたA美さんだったが、その表情はだんだんと曇っていった。そしてイライラしはじめているのが伝わってきて、「だったらこの荷物、どうしろと?」「急に言われても部屋も狭いし、置くところなんかない」と、ついに逆ギレ。 「さらには、『ウチはシングル家庭だし、倉庫とか借りるお金もないから!』というので、契約書にも記載してあり、契約時の約束だと丁寧に伝えました。それでもA美さんの怒りはおさまらず、『そんなに言うならレンタル倉庫を借りるから、家賃を下げて』と無茶苦茶」  A美さんでは埒が明かないと感じた木村さんは、同居人であるA美さんの娘に連絡を取り、A美さんを説得してもらったと話す。注意を聞き入れず、話の途中でモンスター化してしまったA美さん。けれど娘が常識人だったため、私物を処分することで解決している。 「常識外れや逆ギレしてくる人の家族は、意外とまともなことが多いです。そして、だいたいが今回のように丸く収まります。ただ、共有スペースを私物化する住人とのトラブルを懸念し、ほかの物件への引っ越しを決めてから苦情を伝えてくるケースも少なくありません」

注意したほうがいい物件は?

クレーム 女性

※画像はイメージです

 きちんとルールを守って生活している入居者を守るため、そして契約数を減らさないためにも、日々の対応に奔走する木村さん。最近では物件を案内する際と契約の際、2回以上にわたって共有スペースには私物を置かないようお願いしている。 「ただ、営業マンが全員同じように対応しているわけではありません。そのため、『契約時に聞いていない』などと言われ、暴言を吐かれることもあります。それでもルールを守ってくれる人が大半。そういう人たちが気持ちよく生活できるよう頑張りたいです」  そして、「集合ポストにチラシが大量に溜まっていたり、駐輪場の自転車が乱雑に置かれたりしている物件、今回と同じように玄関前や通路などの共有部分に洗濯物や私物が置かれている物件は注意したほうがいい」と教えてくれた。 <TEXT/夏川夏実>
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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