恋愛・結婚

ラブホ従業員が勤務中に“知り合い”と鉢合わせ。隣にいた女性は奥さんではなく…

大雨の日、1人でラブホを利用する常連客

雨の日「常連客のTさんは、明らかに1人で利用していたんです」  ラブホで清掃員をしていた鈴木泰輔さん(仮名・20代)は、印象に残っている常連客のTさんについて話してくれた。  Tさんは、不定期にラブホを利用しており、当初は通常の客と変わらない印象だったという。 「チェックインの際には必ずフロントスタッフに軽くお辞儀をし、とても礼儀正しいので、少し印象に残るくらいでした。しかし、時が経つにつれてTさんへの違和感が増すことになったんです」  大雨が降り、客が誰もいない夜に、Tさんが1人でチェックインしたそうだ。翌朝まで誰も入室せず、誰もドアを開錠しなかったという。つまり、Tさんが部屋から出ることも、ほかの客が入室することもなく、「ラブホなのにずっと1人で過ごしていた」と鈴木さんは言う。

ビジネスホテルの代わりに利用?

ベッド「1人でチェックインされるお客様の多くは、後からパートナーが入ってくるものですが、Tさんはずっと1人で利用していました」  その日を機に、「Tさんはいつも1人で宿泊しているのではないか……」と、思い始めたそうだ。 「部屋のタイプにはまったくこだわりがなく、チェックインやチェックアウトのときもスーツ姿。きっと、ビジネスホテルの代わりに使用しているのだと思いました。さらに、ラブホのポイントカードも貯めていました。ポイントが貯まると、その特典として無料の食事が提供されます」  Tさんがラブホと知ったうえで利用していたのか、それとも知らずに利用していたのかはわからない。しかし、宿泊料やサービスを考慮すると、「1人で利用するというのも、なかなかよい考えだなぁ」と、鈴木さんは思ったという。  あとから調べてみたところ、コロナ禍でビジネスマンのテレワークが普及して以降、都心部では意外な穴場にもなっているらしい。“テレワークプラン”を実施しているラブホまで存在しているようだ。 <取材・文/資産もとお>
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