更新日:2024年12月06日 13:09
仕事

1日300杯売った「元ビールの売り子」が“リアルなギャラ事情”を暴露。1杯あたりのインセンティブと1日に稼げる総額は

屋外球場の売り子の天敵は「雨」

ビールの売り子 田中さんが働いていたのは屋外の球場だったので、ドーム球場にはないツラさがいくつかあるという。なかでも一番困るのが、収入に直接影響がある天気の問題。仮に試合が雨天中止になった場合、収入の補償などはあるのだろうか。 「天気が悪いと、単純に雨の中で売るのが大変というのもありますが、それ以上にギャラ的な面でツラくなります。雨で試合が中止になって一杯も売れなかった場合、基本の日当の6割しか支給されないんです。しかも、雨の日って天気の様子を見つつ試合開始が遅れることがあるじゃないですか。球場に来て待機させられた挙句、中止になったら1500円ちょい貰ってお終い。私は球場から少し遠いところに住んでいたので、最低の金額だと交通費で消えてしまいましたね」  たしかに、散々待たされて最終的に交通費程度しか貰えないとなったらダメージは大きいだろう。天候は努力でどうにかなるものではないだけに、なおさらツラいものがある。 「そんなこともあって、東京ドームは倍率が高いって聞きました。天気に左右されないから収入的に安定するし、暑い寒いがないから肉体的にも働きやすい。真夏の屋外球場は、ナイターであってもメッチャ暑いですからね」

過酷さ以外に危険な一面もある

 華やかそうに見えても、暑さや雨など気象状況によっては過酷になることもある。そんな肉体労働な一面もあるわけだが、さらにこの仕事ならではの危険な一面もあると田中さんは語る。 「働いている時は常にお客さんを見ているので、試合はほとんど見ていません。なので、ファールボールが結構危ないんです。近くに飛んできたときは、お客さんが教えてくれたりもするんですが、グランドに背を向けているのでとっさに避けるのは難しいですから。過去にファールボールが当たってケガをして売り子を辞めちゃった子もいましたよ」
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一杯でも多く売るためのコツ
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