ライフ

「卒業アルバムに我が子が少ない!」ブチ切れた保護者が“驚きの要求”…経緯を聞いてドン引き

困り果てて保護者役員に相談

 先生が「子どもたち全員が1~2枚ずつは映るように調整はしているのですが」と答えると、「多い子は5枚も写っていた」「卒業アルバムに我が子が少ない」などと言い、去年の卒業アルバムの該当ページを確認するよう先生に指示したというのだ。 「さらに、『今年の卒業アルバムに、ウチの子が何枚写っているか知りたい』『きちんと写真の中央に写っている写真もあるのか?』『笑顔の枚数が少ない子もいたが、これは公平なのか?』などと質問攻めされたそうです」  そのうえ、「今年も同じように子どもの写真が均一でないなら、料金が同じなのはおかしい。事前にチェックさせてほしい」と言いはじめたのだ。困り果てた先生は、「卒業アルバムは卒業する子どもたち全員のものだから、申し訳ないけれど手伝ってほしい」と保護者役員に相談。

卒業アルバムの作成が難しくなる?

卒業アルバム

※画像はイメージです

経緯を聞いた保護者役員は一同ドン引きです。まさに、モンペ(モンスターペアレント)やカスハラの域。それでも私たち役員は先生たちをサポートするため、写真に写る子どもたちの配置や表情などについて、ひとりひとり再チェックすることになりました」  子どもの人数が少ない保育園とはいえ、それはとても大変な作業。膨大なデータのなかから、全員が均等になるよう掲載する写真を選り分けた。ただ、写真の中央に写っていない子や笑顔が少ない子もいたため、先生が該当園児の分だけ撮り直すことになったという。 「そしてアルバムは完成しましたが、実はいまでもモヤモヤしています。自分の子どもがまったく写っていないならともかく、今回のように写真の枚数や位置、表情にまで注文をつける親が増えると、卒業アルバムの作成が難しくなるのではないかと心配です」  カスハラやモンペを静めるために人員や対策が必要となり、そこに費用が発生することも少なくない。そういった費用がサービス料金や商品代金に影響を及ぼし、いずれは自分たちの首を絞める可能性もある。自分の思いや得ばかりを優先せず、考えて行動したいものだ。 <TEXT/夏川夏実>
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ