更新日:2024年10月04日 12:15
ライフ

都会から“屋久島の森”に移住した独身女性のリアル「移住費用は全部で4万円くらい」

移住してから住んだ場所は3ヶ所。今は山小屋に

すずさん

空き家だった一軒家を片付け、1年間0円で住まわせてもらったこともあるそうだ

――一軒家の家賃はどのぐらいでしたか? すず:家賃はかかりませんでした。部屋を片付ける代わりに、無料で住まわせていただきました。ただ、その一軒家に住んでいた期間も短くて、昨年の3月頃からゆるゆると次に住む場所を探し始め、今住んでいる山小屋に来たんです。なので、屋久島に移住してから住んだ場所は3ヶ所、トータルで1年半ぐらい経っていますね。 ――フリアコを利用したとのことですが、屋久島には多い? すず:多くはないです。観光業が盛んなので住み込みの仕事で屋久島に来る人もいます。私は地元の方達と仲良くさせていただいていて、「家を借りたいんだけど、いい場所がなくて……」などと相談しているうちに今の家を紹介してもらいました。 ――地元の方々とはどこで知り合ったのですか? すず:屋久島に移住したばかりの頃、ボランティアで農園にお手伝いをしに行っていたのですが、そこで知り合いました。島のことを地元の方々に教わりたいと思って始めたのですが、色々なことを教えてくれて助かりました。

気になる移住費用は「わずか4万円」

――ちなみにYouTubeチャンネルで拝見したのですが、東京から屋久島に移住した際にあまり費用をかけていませんよね? すず:全部で4万円ぐらいです。たぶん交通費が安い時期だったと思うのですが、交通費が片道2万円。ゆうパックとかで荷物を送るので2万円かかりました。荷物は着るものだったり最低限必要なものだけに絞って、とにかく安く済ませようと(笑)。 ――東京での暮らしが嫌になったわけではない? すず:マッサージ店を頑張って続けていた成果でリピーターのお客様も多くつきましたし、仕事を辞めるイメージはなかったです。だけど、屋久島で暮らすほうが安心感があるんじゃないかと。私の性格が繊細ということもあるのですが、東京だと街を歩いているときに「人にぶつかるんじゃないか」「気をつけて歩かなきゃいけない」と常に考えてしまっていて…。  満員電車もストレスでしたし、大きな音にビックリしちゃうんです。その点、屋久島は人が少ないので呑気に歩けますし、あれこれ気にしなくていいので楽だなって。 ――屋久島への移住に対するご家族の反応は? すず:両親とは疎遠なこともあり、姉に「引っ越すよ」と伝えたぐらいです。もともと人に相談することが苦手で、何事も自分一人で決めてしまうんです。仲のいい友達にも全く相談していませんでしたし、屋久島への移住が決まった後に「来月から屋久島に住むんだ」と報告したら驚いていました。普段から事後報告が多くてビックリされることが多いです。 ――長年会えていなかったお父さんと再会された動画も拝見しました。 すず:たまたま父親が私のYouTubeチャンネルを見つけたみたいで、連絡をくれたんです。まさか動画をきっかけに再会することになるとは思ってもみなかったのですが……。再会した後はたまに連絡をとっていますよ。
次のページ
島という一つの“大きな家”に住んでいる感覚
1
2
3
4
5
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ