都会から“屋久島の森”に移住した独身女性のリアル「移住費用は全部で4万円くらい」
鹿児島市から南に約135km。樹齢2000年代~7200年とも言われる縄文杉や九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)など、太古の大自然が今もなお残り、日本で初めて世界自然遺産にも登録された「屋久島」。
そんな神秘の島に一人で移住し、山小屋でのたくましい暮らしぶりをYouTubeチャンネル「すずの田舎暮らし」(サブチャンネル「すずの音チャンネル」)やSNSで伝えているのが、独身女子のすずさん。なぜ、安定していた都会暮らしをやめて屋久島へ移住したのか。その理由や暮らしの実情などを聞いた。
――屋久島に移住される前は、東京をはじめ関東各地で長年暮らしていたそうですね。 どんなお仕事をされていたのですか?
すず:自宅兼サロンの形式でハワイアン式マッサージ店を運営していました。それ以外の仕事も平行していた時期もあったりしたのですがマッサージ業は10年くらい続けてきました。
――マッサージ店の運営はうまくいっていましたか?
すず:順調でしたし、「お店を大きくしていきたいな」という気持ちもありました。
―—それ以外にどんなお仕事をされていましたか?
すず:アパレル店員をしたり、人形劇の劇団で働いたりもしていました。小学校を巡業する劇団で6人でまわっていたのですが、人数が少なかったので仕込みも演技も全部自分たちでしていました。
――マッサージ店が軌道に乗っていた上、他にもいろいろなお仕事をされて充実していたと思いますが、なぜ屋久島に移住することになったのですか?
すず:移住する前に、屋久島は何度が来たことがありました。最初に来たのは今から8年ほど前だったのですが、そのときに『縄文杉トレッキング』を体験したりしてすごくいいところだなって。その後何度か訪れるうちに「ここで暮らしてみたい」と思うようになったんです。一度決めてしまうと突進していってしまう性格で…。
――移住しようと決めてからは、実際に移住するまで早かった?
すず:一昨年の12月に屋久島に家を探しに来たのですが見つからず、昨年の2月に「フリアコ(フリーアコモデーション/宿泊施設の仕事をする代わりに、無料で寝食を提供してもらう仕組み)」を利用して移住したのが最初です。そこで1ヶ月間お世話になっている間に尾之間(おのあいだ)という集落で築80年の空き家の一軒家が見つかり、引っ越しました。
移住する前は「マッサージ店を運営」
「一度決めたら突進していく性格」ゆえに
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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