更新日:2024年10月04日 12:15
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都会から“屋久島の森”に移住した独身女性のリアル「移住費用は全部で4万円くらい」

島という一つの“大きな家”に住んでいる感覚

――屋久島に移住されて約1年半とのことですが、東京との暮らしの違いがいろいろありそうですね。 すず:島暮らしをしていると、街やスーパーに行ったときに必ず知っている人に会います。連絡しなくても会えるっていう気軽さやいつもいる安心感があって、島という一つの“大きな家”に住んでいるような感覚があるんです。都会だと道を何回通っても友達には会わないですし、何かちょっと冷たい感じというか、他人に無関心っていう感じがしてしまって…それが嫌だったのかもしれません。 ――ただ、屋久島は日本に数ある離島のなかでも人口が多いほうですよね? すず:1万1千人ほどいるので、多いほうだと思います。屋久島には10数か所の集落が存在すると聞いたことがあるのですが、集落と集落の間の距離がけっこうあるんです。私がいる場所は人口が少ないのであまり人に会いません。

「とんでもなく大きな蚊」が入ってくることも

すずさん

「森の中の生活」を満喫している

――今住んでいる山小屋の住み心地はいかがですか? すず:森の中に住んでいる感じです。すぐそばに川が流れていますし、アニメでよく見るような“森の中の家”という感じです(笑) ――すずさんの暮らしぶりは、スタジオジブリの作品に出てきそうな世界観だなと思いながら動画を見ていました(笑)。ちなみに、屋久杉が生えている場所にも近いですか? すず:屋久杉がある場所は標高が高いので、自分が住んでいる場所からは離れていますね。 ――森の中なので、虫なども多そうですね。 すず:虫はすごく多いです。蚊取り線香を使ったり、虫取り網でつかまえて外に追い出したり……。とんでもなく大きな蚊が入ってきたりしますしね。あと、ヘビやヒルなんかも多いです。クマやイノシシといった襲ってくるような動物は出ない地域なのですが、普通にサルがいたりしますよ(笑)。あと、聞いたことがない鳴き声を出す鳥もたくさんいますし、特に朝は鳴き声が周囲から聞こえてきて賑やかです。
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薪割りも釣りもDIYも、移住してから初体験
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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