介護保険制度が始まるまで、ヘルパーは公務員だった「利用者の入浴介助さえできず」
新人ヘルパーとして先輩から受けた洗礼
「採用された頃は、ホームヘルパーは、生活保護世帯にしか行けませんでした。利用料はタダです。その後、制度が変わり、生活保護世帯以外にも訪問できるようになりました。当時のホームヘルパーは、1人親家庭・障害者家庭・高齢者家庭のどの家庭にも入っていました」
そのため、サービスの対象は0歳~80歳位までと幅広かったという。トータルで8年間勤務するが、その間で孤独死された5人を発見することになる。
「そういった孤独死に遭遇したのは、全員、公務員時代のことです」
褥瘡(床ずれ)は骨まで見えるほどひどい人が多く、新人教育では、先輩たちから度胸試しをされた。
「外した入れ歯を素手で受け取ったり、普段は自転車移動するところをを徒歩で歩かされたりと、度胸や体力がなければできないので、適性検査のようなものだったんでしょうね」
お風呂に入れることすらできなかった当時の介護サービス
ライター・原作者・あいである広場編集長。立教大学経済学部経営学科卒。「認知症」「介護虐待」「障害者支援」「マイノリティ問題」など、多くの人が見ないようにする社会課題を中心に取材する。文春オンライン・週刊プレイボーイ・LIFULL介護などで連載・寄稿中。『認知症が見る世界』(竹書房・2023年)原作者
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