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「高齢者の逆走運転」が起こるメカニズム。“衰えに無自覚”であることの危険

危険な“逆走高齢者”の特徴とは?

高齢者マーク「自身の能力低下に自覚がないということは当然、運転においての危機感も希薄です。本来従うべき交通標識も平気で見落としがちですし、周囲の違和感にもなかなか気づくことができません。  それどころか、そもそも認知能力自体に問題があり、いま自分がどこを走っているかすら自覚がない状況も多く見受けられます。現に2023年の逆走運転において、約30%の事案では『逆走をしているという認識がない』という調査結果が出ています」  逆走者の3割が、最後まで自分が逆走していることに気づかない……。とんでもないことが高速道路で起こっている。

根拠のない能力の過信やプライドの穴にはまってしまう高齢者

「また、高齢者にありがちなのが『今まで大丈夫だったから今後も間違えることはない』『高齢者の能力は低下するが、自分だけは例外である』といった、根拠のない能力の過信やプライドの高さに由来する認識のバイアスです。  実際にそんな全能者が存在するはずもなく、現実では加齢によって能力は低下していき、当然のようにミスも多くなっていきます。  しかし、過信やプライドの穴にはまってしまった高齢ドライバーはミスをしてもミスを決して認められず、開き直ってミス自体がまるでなかったようにふるまったり、言い訳をして取り繕ったりする行動に走ってしまいがちなんです。  そうすると、最初は些細なミスでも放置することで大きな事故につながってしまったり、取り繕う時間が長ければ長くなるほど被害も甚大になってしまいます」  また噂によると、なかには逆走後も悪びれず「標識がわかりづらい」などとクレームをつける「逆走逆ギレ老人」も存在するらしい。  高齢者でなくとも逆走は若い人にでも起こりうることであり、実際には日ごろから安全で適切な運転を心がける優良高齢ドライバー諸兄も数多くいるなか、こういった刹那的な危険老人が悪目立ちしてしまうのは非常に残念なことである。
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逆走ドライバーに遭遇したら、どう対処すればよいのか?
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