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「高齢者の逆走運転」が起こるメカニズム。“衰えに無自覚”であることの危険

逆走ドライバーに遭遇したら、どう対処すればよいのか?

 そういった逆走に、われわれはどう対処すればよいのかだろうか? 「前方から逆走車が走行してきたら、パニックにならず落ち着いて避けてください。高速道路のすれ違いは相当なスピード感です。そして、回避後は通報を心がけたいのですが、運転中の携帯操作は危険ですので、同乗者からの110番通報か、安全なパーキングエリアからの110番通報、もしくは非常電話での通報をお願いしたいです」

逆走ドライバーに対しての社会的な試み

標識 こういった逆走に対して、行政などはどんな対策を講じているのだろうか。また、今後どんな対策が必要になってくるのだろうか。 「国土交通省やNEXCOなどは逆走防止のために何年も前からICやJCT周りの各種交通表示を『逆走禁止』『とまれ! 逆走です』といったものにするなどの改善を試みていて、一定の効果が認められています。  しかし、交通表示はただ数が多ければよいというわけではありません。高齢者にわかりやすいシンプルな交通表示を確立するのは、非常に困難なことです。  しかも、標識に書いてあることを自分事だと認識できるかどうかにも問題もあります。例えば、逆走中の高齢ドライバーが「逆走中」という標識を見ても『ほう、この辺りは逆走するやつがいるんだな』ぐらいの認識で終わってしまう恐れも十分に考えられるのです。怖いことですが……」
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逆走や事故を防ぐ効果的な対策とは?
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