「ごめん、誰?」ラブホで過ごした朝のベッドに“知らない女”…その正体とは?
本当なら隠しておきたいことも、それが難しいという場合もある。相手が大好きな人なら、なおさら。ならば、どうすれば相手に受け入れてもらえるかを必死で考えるかもしれない。そんなとき、相手の対応が想像をはるかに超える酷いものだったとしたら…。
重森瑞樹さん(仮名・20代後半)は、付き合って半年ちょっとの彼氏Fさんとの今後について悩んでいた。Fさんはいつも、瑞樹さんのことを「かわいい」と頭をナデナデしてくれるやさしい彼氏。好きすぎて困るほどだったからこそ、知っておいてほしいことがあった。
「本当だったら、ずっと隠しておきたいこと。でも、そんなことできるはずもなく、どのタイミングでカミングアウトするべきか、常に悩んでいました。職場の同僚に相談すると、毎回彼氏ができるたび、ラブホでカミングアウトすると言うのです」
どうしてラブホテルなのか尋ねてみると、「ラブホは普通のホテルと違って、窓に木の板が嵌め込んであるところが多いから」との回答。「なるほど!」と思った瑞樹さんは、さっそく彼氏とラブホテルへ行く計画を立て、作戦を実行した。
「いつもは、彼Fの家に遊びに行った流れで行為をするという感じでした。でもFも、たまには気分転換にラブホへ行きたいと思っていたらしいのです。イイ感じで話がまとまり、休日前のゆっくりできる日にオシャレなラブホへ行きました」
そして、いつもどおりラブラブのひとときを過ごした2人。けれどそのあとは、Fさんが翌朝どのような反応するかを想像し、ドキドキと不安で朝方まで眠れなかった。そして次の瞬間、瑞樹さんは、「ひやっ!」という驚きの声とともに、布団が剥がれる感覚で目が覚める。
「どうやら私、いつの間にか寝落ちてしまっていたようです。そのあとすぐ、彼氏が驚いて飛び起きたことに気づきました。それと同じぐらいのタイミングで、『ごめん…誰…?』と、彼氏からのあり得ない質問が飛んできたのです」
戸惑いのため一瞬は思考が停止した瑞樹さんだったが、すぐに昨晩のことを思い出す。そう、ラブホテルでラブラブの時間を過ごしたあと、瑞樹さんは彼氏が眠ったのを見計らい、化粧を落としてベッドに入ったのだった。
「この先もずっと、すっぴん”を見せないわけにもいかないと悩んだ末のこと。決死の覚悟でした。カミングアウトする場所をラブホにしたのも、『木枠が嵌め込んであり、照明も暗いため、朝になっても薄暗いところが多い』と職場の同僚が教えてくれたからです」
ラブホでなら告白できる
「ごめん…誰?」彼からのあり得ない質問
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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