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両親の死後、絶縁した兄の嫁からの“要求”に愕然…「両親が不憫で泣いてしまいました」

久しぶりの連絡は「遺産をよこせ」

それから長い月日が流れ、先に父が亡くなり、後を追うように母が亡くなるが、このタイミングでまたもや厄介な出来事が発生する。 「介護をしていたのは、私です。兄嫁は父の葬式にも、『仕事が忙しい』と言って、向こうのご両親が来た程度です。母の死後、相続の話になりました。岩手の実家に住む人がいなくなってしまったことから、『長男が住むべきではないか』と親族は言うのですが、兄嫁が『私は寒いところが苦手なので、岩手では暮らせません』と拒否したんです。『それなら、相続を放棄ということで、遺産は入りませんよね』というと、『受け取る』というから呆れました。金持ちのくせに、お金はほしいというのですから。兄は黙ってその話を聞いてました」 勃発した遺産バトルの結末はどうなったのだろうか。 「結局兄も嫁の味方であると同時に、岩手に戻りたくはなかったんでしょう。『家を継ぐ気はない。もう関わりたくないので、遺産はいらない』と言い残し、去っていきました。兄嫁はかなり怒っていましたが、納得したようです。私はとにかく両親が不憫で泣いてしまいました。幸い同席していた私の夫が、実家に住むことに同意してくれて、今は私が実家で暮らしています。兄には『2度と家の敷地内に入らせない』という念書を書かせてあります」 嫁の行動をきっかけに絶縁してしまったきょうだい。互いがリスペクトしあう気持ちを持っていれば、こうはならなかったであろう。 <TEXT/佐藤俊治>
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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