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元ラブホ清掃員が困惑した客「部屋一面にろうそくのロウが」「お風呂には大量の…」

お風呂の中には大量の…

お風呂ロウや注射器の他にも、部屋には様々な“落とし物”があるという。 アツコさんがいつも通り、二人一組のスタッフで清掃のために部屋に入った時のことだ。 「私はお風呂とトイレを掃除することになっていました。トイレ掃除を終えた後に、お風呂に移動すると、そこには茶色い物体が大量にあったのです。人間2人でこんなに出せるの? と疑うくらいの量がありました。もちろん掃除しましたが、一番キツい経験でしたね」

ホテルで起きた悲しい出来事も…

アツコさんは「別の意味で、もっとキツい経験がありました」と語る。 「宿泊されたお客様が、部屋で亡くなったことがあったんです」 「いつまでもチェックアウトしない客がいる」と、その日も二人一組で清掃に向かったのだという。合鍵でドアを開けると、ダブルロックがかかっていて、中に入ることができなかったそうだ。 「もう一人の清掃員の方が手鏡を持っていて、それをドアの隙間に入れました。それで『あ、これは……』って、私は急いで警察に電話するように言われました。すぐにパトカーと救急車が来ましたよ」 故人がチェックインした際、対応したのはアツコさんではなく、その清掃員だったのだが……。 「その清掃員は割とチェックインされるお客様の顔を覚えているタイプの人だったんですが、『なぜか、その人については全く思い出せない』と言っていました。 おそらく初めからそのつもりで、気配を断っていたじゃないのかな……と推測しています」 この件には後日談がある。アツコさんにとっては軽いトラウマになり、ホテルの清掃バイトをやめるきっかけになったそうだ。しかし、もう一人の清掃員は葬儀屋に就職したのだとか。 「その方がどんな感想を抱いて、葬儀屋に就職したのかは分かりません。因果関係があるのかも知りません。でも、世の中には様々な人がいるんだな、と勉強になりました」 <文/綾部まと>
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother
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