更新日:2024年11月29日 14:24
ニュース

大阪王将「ナメクジ大量発生」SNS投稿事件。告発した元従業員が犯した“最大のミス”とは

検察側は懲役1年6か月を求刑

大阪王将

被告人がTwitterに投稿した店長とのLINEの様子。証拠写真が添付されていた。

 9月27日の第5回公判で論告・弁論が行われた。検察側は被告人が労働環境や店長への不満から復讐しようとした動機について、身勝手で短絡的だと指摘。仙台中田店が閉店に追い込まれてしまったことや、本件投稿が広く拡散されたことなど、結果が重大だとして、懲役1年6か月を求刑した。  一方で、弁護側はナメクジの大量発生は事実だと主張。これまでの公判で明らかとなった、被告人の壮絶な生い立ちなどから、SNSが唯一信頼のできる存在だったことなどを強調して、寛大な判決を求めた。  “話題の告発者”から一転、被告人になった今回の事件。裁判で、SNSに蔓延る“告発投稿”の危うさ、そしてSNSを利用する人たちの“使い方”の課題も浮き彫りとなった。  判決は、10月24日午前9時40分から予定されている。 取材・文/学生傍聴人
2002年生まれ、都内某私立大に在籍中の現役学生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴にハマり、傍聴歴6年、傍聴総数900件以上。有名事件から万引き事件、民事裁判など幅広く傍聴する雑食系マニア。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行っている。
X(旧ツイッター):@Gakuse_Bocho
1
2
3
おすすめ記事