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877円で庶民の贅沢の最高峰!吉野家「牛すき鍋膳」で飲む幸せ。ただ”唯一注意すべき”なのは

「牛カレー鍋膳」想像以上の光景

吉野家牛すき鍋膳

わくわく

 この店舗にあったアルコールメニューは「瓶ビール」(486円)と「冷用酒」(376円)の2種類。過不足がなくていい。当然、ビールでスタートする。牛丼店のカウンターで瓶ビール。そんなにやったことがあるわけじゃないけど、なんだかすごく身の丈に合った喜びという感じで、いいな。  そして牛カレー鍋膳が到着。カウンターいっぱいに広がる、想像以上の豪華な風景にいきなり驚かされる。固形燃料で温められ、ぐつぐつと湯気を上げる様が頼もしい。これは、楽しい飲みにならざるをえない予感。
吉野家牛すき鍋膳

いただきます!

 ところで写真を見て、勘のいい読者の方ならばお気づきかもしれない。あれ? 牛カレー鍋膳に玉子はついてないんじゃなかったの? ついてるじゃん、と。ここが僕なりの作戦だ(自慢げ)。サイドメニューから、単品の生玉子を頼んでおいたのだ。しかもただの生玉子ではなく「ねぎ玉子」(151円)を。
吉野家牛すき鍋膳

「ねぎ玉子」

吉野家牛すき鍋膳

玉子とねぎが

吉野家牛すき鍋膳

別提供なのもありがたい

 だって、いくらカレー味とはいえ、牛すきではあるんだからつけて食べてみたいじゃん。生玉子を。また、ねぎはねぎで使いどころを考えてあるし。いざ。
吉野家牛すき鍋膳

これが牛カレー鍋

 それにしても、本当にすごい。鍋の迫力。メインの肉に加え、白菜、にんじん、玉ねぎ、豆苗などの野菜もたっぷり。大好物の豆腐も入ってる。上の豆苗をどけてみると、あらためて肉の量が潤沢すぎて、ちょっと迷ったけど、こりゃあ肉2倍にしたらとんでもないことになってたな。と、思わず顔がほころぶ。
吉野家牛すき鍋膳

吉野家の本気を感じる

 さらに嬉しいサプライズも。それは、具材のひとつとしてアクセント程度に、ちょろりと平打ちのうどんが入っていたこと。実はメニューを選ぶ段階で、どう考えたってこの鍋にはうどんが合うだろうから、サイドに「玉うどん」的なものがないか探したりしていたのだった。けっきょくなくて諦めたんだけど、もう入ってたとは。しかもちょうどいい量が。
吉野家牛すき鍋膳

いてくれた〜!

どう食べてもうまい

吉野家牛すき鍋膳

まずは牛肉から

 まずは牛肉をそのまま食べてみる。薄切りで、肉と脂のバランスがちょうど良く、独特のふわふわとした食感のある吉野家の肉。そこに絡むのは、甘みとクリーミーさ、塩気とスパイシーさなどがそれぞれに際立ったカレースープ。う、うめぇ……。  当然、いろんな野菜と肉を組み合わせながらや、それをおかずにごはん。そこに甘辛味のついたねぎをのせてみてもこれまた良く、うどんもたまらない。カレー味の肉の生玉子つけ食べも抜群だった。どこをどう食べてもビールがすすみ、ずっと熱々。なんて楽しい食事なんだ。
吉野家牛すき鍋膳

どう食べても

吉野家牛すき鍋膳

うまい

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1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。X(旧ツイッター):@paricco

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