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「改悪された」と話題の青春18きっぷで北海道を周遊してみた。“割高感”は否めないが「お得なのは変わらず」

人口あたりの焼肉店の数が日本一。北見に到着

カーリング仕様の郵便ポスト

「ロコ・ソラーレ」など、日本を代表するカーリングチームの本拠地として知られている

 網走駅に戻った後は、この日の宿を予約している北見へ。なんでも焼き肉の街として有名らしく、人口あたりの店の数は全道一とか。そこで2日目の晩は名物の焼き肉を堪能し、いよいよ最終日の3日目に突入。  ところが、乗車予定だった旭川行きの特別快速きたみは、途中の信号に不具合が生じた影響により54分遅れで出発。でも、冬の北海道は雪の影響で運休になることも多いため、列車が走ってくれるだけありがたい。  余談だが、2025年3月のダイヤ改正以降は、旭川―網走で1日2往復運行している『特急大雪』が廃止。以降は『特別快速大雪』になるとJR北海道から発表された。  そのため、青春18きっぷの利用者にとっては、石勝線とは対照的に札幌から旭川経由で北見・網走方面への移動が楽になりそうだ。

お得であることには変わりない青春18きっぷ

岩見沢駅

最後の乗り換え駅の岩見沢駅。とにかく雪が多かった

 旭川では3時間半ほど滞在し、名物の旭川ラーメンの人気店をはしご。その後、札幌に戻るべく岩見沢行きの普通列車に乗ったが、この岩見沢は北海道内でも特に積雪量が多く、12月中旬時点で1メートルを超えている。  そのため、運休の不安もあったがこの日はなんとか運行してくれ、ゴールの札幌には夜10時前に到着。  終わってみれば、3日券で回るにはちょうどいいルートだったと思う。3月のダイヤ改正以後は、札幌や新千歳空港から1日で釧路まではいけなくなるが、初日は帯広、2日目は網走などにすれば、そこまで無理せず周遊できるはずだ。  3日券は1万円と5日券の1万2050円に比べると割高だが、それでもまだお得であることには変わりない。まとまった休みが取れない人、5日間も列車に乗りっ放しはキツいという方には、むしろ3日券のほうがちょうどいいかもしれない。 <TEXT/高島昌俊>
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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