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松本人志インタビュー、2つの大問題。“反省”は期待できない“松本思考”とは

復帰に期待するのは時期尚早

また、松本人志が「独自プラットフォームで活動再開する」と宣言したことに注目が集まったが、これについても鹿島氏は2024年1月29日配信のメルマガ時点ですでに、疑惑の解明前に松本の「復帰」や「将来」について期待することへの危惧を表明していた。 「当初私はテレビからは撤退しても吉本の劇場に戻ればよいのでは?と考えていた。劇場から配信してチケットを売れば買いたい人だけが視聴できる。そのシステムが定着すればむしろテレビに引導を渡してしまうきっかけにもなるのでは?と。  でもすいません、そのあとちゃんと考えて『今は言うことではない』と考え直しました。  この手の『将来の話』は、現在問題となっている性加害疑惑の本質を置き去りにしていると思われても仕方ないからです。やはり問題がきちんと解決されない限り、エンタメの今後などを適当な気分で考えてはいけないと思うようになった。(中略)  そもそも、あれだけよく見ていた番組も、最近はVTRで出てくる松ちゃんを正視できなくなってしまった自分に気づいた。なら、女性はなおさらだと思う。もっともっと深く現状(ずさんに放たれる乱暴な擁護も含めて)を正視しなければならないと気づいたのです」(「プチ鹿島メルマガ」2024年1月29日号より)

本当に理不尽な目にあったのは誰なのか

鹿島氏は『半信半疑のリテラシー』の中で、こうも述べている。 「私は『なぜニュースを見るのか』という理由は、『理不尽な目にあっている人』『困っている人』を知ることだと思うようになりました」 今回の性加害報道で本当に理不尽な目にあったのは誰なのか。ニュースや報道の受け取り手である我々のリテラシーも問われているのではないだろうか。 <文/日刊SPA!取材班>
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