現役ホテル従業員が明かした“中国人観光客のトイレマナー”の悪さ「ツインルームが2日間使えなくなりました」
2024年の訪日外国人数は過去最高となる3686万9900人を記録。コロナ禍で厳しい経営を強いられていたホテル業界にとってはV字回復を果たすことができたが、喜ばしいことばかりではない。再び外国人客が増えたことで各宿泊施設ではさまざまなトラブルが起きているからだ。
「いちばん多いのは騒音。隣室や廊下に音漏れするほどの大音量で音楽を流す人もたまにいます。あとは喫煙ですね。これはチェックアウト後に清掃で部屋に入って気づくパターンですが、禁煙の部屋でも日本人ほどちゃんとルールを守ってくれない。
連泊の場合は気づいた時点で注意しますが、『吸ってない!』って認めようとしないですね」
そう語るのは、コロナ前の2019年5月にも取材に応じてくれたホテル従業員の中野良晴さん(仮名・38歳)。
当時は客室にある電気ケトルでキムチ鍋を作る客などのエピソードを語ってくれただが、これに負けない迷惑客が最近また増えてきたという。
「多くの外国人はマナーを守ってくれますが、やっぱりこれだけ数が多いと、そういう当たり前のことができない方もいますね」
なかでも強烈だったのは、中国人家族が泊まったツインルームの浴槽内に残された排泄物。清掃スタッフからの連絡を受けて部屋に行くと、浴槽の排水口を塞ぐ形で固形状の便があったそうだ。
「ユニットバスだから隣に便器があるのになぜここで用を足したのか理解不能ですよ。ほかの家族が使用中で我慢できずにしたのかもしれませんが、フロントのあるロビー階にはトイレがありましたし、そっちを使ってほしかった。
長いことホテルマンの仕事をしていますが、浴槽内に放置されている排泄物を見たのは後にも先にもコレ一度きりです」
衛生面の問題から通常の清掃だけというわけにはいかず、業者を手配して浴室全体を消毒することになってしまったとか。
「急な依頼だったので当日では対応してもらえず、来てくれたのは翌日の午後。満室でなかったのは不幸中の幸いでしたが、問題のツインルームには2日間、お客さんを入れることはできませんでした」
宿泊した中国人一家は旅行サイトを通じての予約だったが、当然中野さんは今回の件を本部に報告。今後のことは本部の判断に委ねたが、この件について彼らに確認やクレームを入れることはなかった。
「現状回復が難しいほど部屋が荒らされてもいなければ、備品が無くなったわけでもないですから。それにこちらが連絡を取ろうとしても無視される可能性が高い。迷惑極まりない話ですが、この件にかかりきりになるわけにいきません。
それに外国人の方は、騒音などほかの迷惑行為でも自分たちに非があっても謝罪してくる人の割合は日本人よりも少ない。言い訳や逆ギレする連中も多いため、対応する我々も疲れるんです。
言い方は適切ではないかもしれませんが、これだけ大勢の外国人が日本に来ると、ルールを平気で破るような人も少なからずいるので」
実際、中国では昔ほどではないようだが、今も人が往来する路上にしゃがみ込んで排泄行為をする人は珍しくない。韓国・済州島では昨年、路上排便する中国人の子供とそれを見守る母親の動画がSNS上で世界中に拡散する大騒動に。
さらに24年に1000万人以上の中国人が訪れたタイでも同様の行為が相次いでおり、トイレマナーの悪さが指摘されている。
ユニットバスの浴槽内に排泄物。トイレが隣にあるのに…
ほかの国では“路上排泄”を行った中国人旅行者がニュースに
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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