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「出社前に自宅で涙が止まらなくなり…」退職代行で2社辞めた“リピーター”33歳、意外な場面で感じた“辞めグセの片鱗”

 いまや若者から中高年まで使う退職代行。退職妨害や精神疾患など使わざるを得ない状況がある一方で、その気軽さにハマりリピーターと化す人も続出している。使い方によっては“中毒性”がある退職代行の側面に迫った!

ブラック企業を2社退職…仕事も恋も「やめられる」

[退職代行リピーター]の実態

「後ろめたさからか、母親以外には誰にも退職代行を利用したことは言えていません」と森本さん(※画像はイメージです)

「退職代行は2度ほど利用しましたが、どちらも本当に限界だったので、辞められてよかったと思っています」  そう話すのは、金融関係で働く森本秀俊さん(仮名・33歳)。森本さんが退職代行を利用して辞めた2社はともに、残業や休日出勤が当たり前のブラックな環境だった。 「1社目は4年勤めて29歳で退職した食品卸の会社。酷い労働環境に加えて、会社の指示で自分の免許では運転できない中型車を毎日運転させられていました。交通違反時に無免許扱いで免許停止になった際もフォローはなく、会社への信頼はゼロに。それから数日後、出社前に自宅で涙が止まらなくなり、退職代行会社に連絡して退職しました」  すぐ再就職した製造業の2社目も1年で退職。このとき、心境の変化を感じたという。 「一度退職代行を使って簡単に辞められたことで、退職へのハードルが下がった気がします。2社目では過労からか、通院が必要なレベルで体調を崩しました。業務を軽くしてもらうように上司に相談しても取り合ってもらえない。本当ならもう少し頑張れたのかもしれませんが、そこですぐに見切りをつけて、退職代行会社に連絡して退職しました」

リピーターが感じる2つのデメリット

 自身を守るため、やむを得ず使った退職代行だが、デメリットも感じているという。 「突然出社しなくなるのは良心が痛みます。特に1社目では、お世話になった先輩や同僚に挨拶をせずに辞めてしまい、数年たった今でも彼らと話す夢を見るほど後悔しています。良くも悪くも縁が切れてしまうのは考えものです」  今いる会社では退職代行を使う予定はないという森本さん。しかし、意外な場面で辞めグセの片鱗を感じたそうだ。 「マッチングアプリで出会った女性2人と『ダメならすぐに切ればいいや』と、同時に付き合った時期がありました。退職代行を2回利用したことで、なんでも簡単にやめられるという心境になっていたのかもしれません……」  今後、辞めグセが顔を出しても、森本さんは抗えるのか。
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急増中!! 中高年の退職代行トラブル
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