お金

謎の仮想通貨「352億コイン」をゲット。日本円に換算した時の“まさかの金額”は…

『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』の作者であるハッシー橋本が、漫画で稼いだカネで“怪しい投資”に挑む実録マンガ。一般の人が手を出しにくい投資を攻略して“億り人”になることはできるのか——。 漫画 ハッシー橋本 漫画 漫画 

第百八十九話 栽培

 仮想通貨界の中でも、ちょっと異色の存在……それが「BONSAICOIN(盆栽コイン)」である。  これはけっして「草コイン」なんかじゃない。真面目に、日本の伝統文化“盆栽”を世界に広めようという志の高いNFTプロジェクトなのだ。  普通のコインなら「ちょっと上がったら利確」なんてのが当たり前。でも盆栽コインは違う。ホルダーの大半が“盆栽愛”の強い金持ちばかりなので、誰も売らない。結果、価格が妙に安定し続けているのだ。  そして今回、さらに話題を呼んでいるのがこの新制度、「BONSAI BANK(盆栽バンク)」の登場である。  簡単に言うと「ステーキング(預け入れ)」するとご褒美がもらえるシステム。そのご褒美というのが本物の盆栽。そう、リアル盆栽が自宅に届くのだ。  ただし条件があり、上位100位以内のステーキングユーザーだけ。  この制度を知って、俺はすぐさま動いた。なにせ俺、盆栽コインを“352億”持っている。  もちろん俺も上位ランカーで、余裕で100位内。

ステーキングすることによるデメリット

 でも、すべてをステーキングしたわけではなく半分のみ。理由としては、ステーキングすることで「1年間ロックされるから」。つまり、1年間は売ることができない。  これがけっこう悩ましい……。急に資金が必要になったときに動かせないのは不安だからね。  ちなみに、このリアル盆栽プレゼントの締切は6月末。締切ギリギリに駆け込む人も多そうだが、俺は早めにインしておいた。“備えあれば盆栽あり”である。  最終的には、この盆栽コインがもっと広まって、コインの価値も育って、俺の352億コインが気づけば352万円、いや3520万円くらいになっていたら嬉しいなぁ。  盆栽も、儲けも、ゆっくり大きく育ってほしい。焦らず、じっくり。まるで盆栽を育てるように……。 漫画・文/ハッシー橋本
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 X(旧Twitter)@hashimotosan84
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