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仮想通貨が「衝撃のハッキング被害」に…損失を抑えるためにとった「とある行動」の結果は

『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』の作者であるハッシー橋本が、漫画で稼いだカネで“怪しい投資”に挑む実録マンガ。一般の人が手を出しにくい投資を攻略して“億り人”になることはできるのか——。 仮想通貨 マンガ 漫画 漫画

第百八十八話 侵人

 むかし「靴磨きの少年の話」っていうのを読んだことがある。  なんでも、ケネディ元大統領のおじいさんが、まだ若かりし頃にニューヨークの街角で靴をピカピカに磨いてもらっていたら、その靴磨きの少年が株の話をしてきたというのだ。  少年が株を語る時代はもうバブルも終盤。これはヤバいぞ!と思って全部売っぱらったら、その直後に大暴落して「助かった〜」って話。  なんかそのエピソード、やたら投資の世界では有名らしい。  で、俺はというと、仮想通貨をテーマにマンガを描いて生きてるんだけど、たまに言われるんですわ。 「お前が描いたら天井なんだよ」って……。いや、うるせえわっ!!  描いたって描かなくたって天井くる時はくるし、こない時はこないんだっつーの!  とは思うんだけど、まあ……ちょっと思い当たるフシがないでもない。  たとえば国内の取引所がド派手なCM打ちはじめたら、だいたいその後に下がる気がするし。仮想通貨と関係なさそうなフォロワー3人ぐらいの謎のインフルエンサーが「ビットコイン買いました!」とか言いだすと、「あ、そろそろかもな……」っていう空気になる。  で、今回のビットコイン。ついに最高値更新ですよ。しかもドル建てで。これが地味にすごいの。  でもね、なんか……市場が静かなんだよね。Xもあんまザワついてない。じんわり静かに「うん、上がってますね」みたいな感じで、なんか……お通夜の逆みたいな雰囲気。  これは最高です。こういうのがいいんです。祭りのあとの静けさじゃなくて、静けさの中で育つ祭り。しっとりと高値。いいじゃないか。

このマンガに描いたことで…

 でもね、描いちゃったのよ。この現象を連載してるマンガに……。  ああああ……!やっちまった!!  なんで描いたんだ俺!やめときゃよかった!って思ったけど。  でもさあ、仮想通貨マンガ描いてるのに、ビットコイン最高値スルーってそれはそれでどうなのって思うよね?  だから描いた。でも描いたら天井くるかもって思って……。  じゃあコラムにも書いとくか!って今これ書いてる。でもこれコラムだし!マンガじゃないし!ノーカウント!ってことにならんかな!?  誰か!そういうことにしてくれ!!  ということで、もしここからビットコインがズドンと下がったら、それはもう俺のせいってことでいいです。  でも逆に上がったら?  さてさて、どっちに転ぶのか……乞うご期待! 漫画・文/ハッシー橋本
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 X(旧Twitter)@hashimotosan84
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