「出てくる話はほぼ実話」“信じすぎる原作者”と“信じない作画担当”──正反対の2人が作る異色オカルト漫画の裏側
『週刊SPA!』にて連載中のマンガ『トムライガール冥衣(めい)』は、原作に“オカルト女王”の異名をもつライターの角由紀子、そして作画に『ミューズの真髄』などで知られる新進気鋭の文野紋による、新感覚の“オカルトエロティックマンガ”だ。

コミック第1巻が、いよいよ12月2日に発売決定。発売に先駆け、著者2人に話を聞いた。
──角さんはオカルト系メディア『TOCANA』の元編集長ですが、文野さんも『感受点』や『呪いと性春』(ともに小学館)などで、ホラーや歪な世界を描いています。
角由紀子(以下、角):経歴からわかるとおり、私はものすごくオカルトに興味があるんですけど、初めて文野さんと会ったときに「オカルトとかどうですか?」と聞いたら、「私はすごく論理的なタイプなので、あまり信じてはいないです!」とキッパリ言われたのが印象的でした(笑)。

文野紋(以下、文野):映画や小説などのホラー・オカルト作品は好きなんですけど、信じているかと言われたら……体験したことがないから信じてはいないんです。
角:でも、それこそ『トムライガール冥衣』の作画担当として信頼できる部分です。オカルトを信じている人って、“信じている人向け”にしか描けない。世の中の多くの人は、「よくわからない」「信じていない」の中間くらいにいると思うんです。だから、信じていない文野の視点で描くことで、オカルトにのめり込んでいない人にも届く作品になるんじゃないかという安心感がありました。
──オカルトにどっぷりな角さんと、懐疑的な気持ちがある文野さん。対照的な2人はそれぞれどんなオカルト作品に触れてきましたか。
文野:マンガだったら中山昌亮さんの『不安の種』(秋田書店)とか。オカルトやホラーって芸術とも相性がいいと思っていて、伊藤潤二さんの『うずまき』(小学館)とかはすごくかっこいい。画面表現なんかで、とても影響をうけました。あとは、『事故物件鑑定士試験』っていう日常浸食型ゲームというのがあって、かなりハマっていました。

角:私の中で殿堂入りしているのは、山岸涼子先生の『わたしの人形は良い人形』(文藝春秋)っていう作品で、私が読んだもののなかでは一番怖いと思います。最近だと、ゴトウユキコさんの『フォビア』(原作:原克玄/小学館)や『憑きそい』(山森めぐみ/扶桑社)。リアリティのなかに怖さがあって、すごくよくできているんですよね。
文野:『フォビア』私も好きです!いわゆるホラー漫画とは少し離れていて、お化けの怖さだけじゃなくて、虫が気持ち悪いとか、色んなゾワゾワを感じられて面白いですよね。

「私はオカルトを信じていないんです」(文野)

対照的な2人が触れてきた“オカルト作品”とは

![]() |
『トムライガール冥衣 第1巻』 ご予約・ご購入はこちらから! ![]() ![]() |
【関連キーワードから記事を探す】
「夫に色情霊が憑依して…」オカルト女王・角由紀子が語る“本当にあった怪異”と創作の裏側
「出てくる話はほぼ実話」“信じすぎる原作者”と“信じない作画担当”──正反対の2人が作る異色オカルト漫画の裏側
『トムライガール冥衣(めい)』1巻、12月2日(火)発売! 漫画家・浅野いにお氏、映画監督・豊島圭介氏が帯コメントを担当!
週刊SPA!大リニューアルで新連載マンガを3本立ち上げ!! マンガ連載が8作品に増加!!
『孤独のグルメ』原作者・久住昌之が明かす、井之頭五郎の誕生秘話「最初からエッセイ漫画にはしたくなかった」
漫画好き1000人が選ぶ「推せるおじキャラ」ランキング。4位安西先生、3位野原ひろしが“令和に再評価”されるワケ
8月4日発売のマンガ『恋のカスと愛のクズ』第1巻、紅しょうが・熊元プロレスが帯コメント
《マンガ》女優がマッチングアプリであった、本当の「ロマンス詐欺」とは?
ギャグ漫画の鬼才・上野顕太郎が6年ぶりの新連載開始!
【マンガSPA!1周年記念 】11作品1巻無料キャンペーン&超豪華なサイン色紙プレゼント!
「30代と結婚したい」55歳の漫画家は結婚できるのか?北海道での「ガチ婚活」に密着
「近い将来、ギャグ漫画は無くなるかも」少年ジャンプ出身・ギャグ漫画家2人の危機感とは。「SNSに面白い投稿が数億ある」コンテンツ飽和時代のリアル
少年ジャンプ出身・ギャグ漫画家2人が当時の「過酷すぎる週刊連載」を振り返る。「ヘルニアで入院しても原稿は落とさない」ストイックな舞台裏
ギャグ漫画の鬼才・上野顕太郎が6年ぶりの新連載開始!
この記者は、他にもこんな記事を書いています
























