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アキバから姿を消しつつある裏モノ家電

電気街、パソコンの街、オタクの街としての“マニアック”なイメージを生んだ秋葉原。しかし、家電店やPCショップの老舗が消え、同時にマニアでない人々の流入で変化が起きている。そんな秋葉原の“今”を追った ◆消えていく秋葉原、景色を変えた場所たち 【クレバリー】  5月30日に破産手続きをする旨が、店のシャッターに張られた。 「当日、社長に頼まれてパーツを買いに行ったら閉まってて……。社長に伝えたら『嘘でしょ』って、いまだになくなったのが信じられないですよね」(近隣事務所勤務者)
クレバリー

閉店のニュースを聞きつけて、店前に群がるかつての利用者たち。どこか寂しげだ

【アキハバラデパート】  ’06年12月31日をもって、駅ビル開発のため、閉館した。 「今はアトレが建っていますけど、アトレってどこの駅にもある建物だから、正直ありがたみがないですよね。秋葉原にしかない場所、雰囲気は大事」(秋葉原在住者)
アキハバラデパート

かつては秋葉原駅内にある庶民のデパートとして、地域住民に重宝されてきた

【ラジオ会館】  ’11年に惜しまれながら一時閉館。’14年には新ビルが完成予定だ。 「昔は、よくラジオの部品と模型とか買いに行ったもんですよ。建て直しってことですけど、昔ながらの黄色い看板は残してほしいですね」(秋葉原在住者)
ラジオ会館

サトームセンや海洋堂、ボークスなどが出店していた。秋葉原の象徴的場所のひとつ

【アキバの裏家電事情】  マジコンをはじめとする裏モノ家電の聖地としても知られる秋葉原。現在でも、そのアングラ電気街ぶりは健在なのだろうか。
B-CASカード

不正使用が発覚したB-CASカード。一部では、カードリーダー自体の販売も中止に

「今、その手のもので取り扱いがあるのは、データの書き換えが可能なB-CASカードぐらいです。デジタル放送などを観る際に必要となるB-CASカードですが、このデータを改ざんすれば通常有料でしか観られないデジタル放送を無料で不正視聴できるんですよ」(某PCパーツショップ店員)  ただ、このB-CASカードを扱う店も、現在では少数派。一世を風靡したマジコンですら、多くの店では、もう取り扱いがないというのだ。 「規制以降、マジコンは輸入時に大半が没収されてしまうようになった。リスクが高い割に全然利益にならないんです。それ以外で言えば、PCパーツのジャンク品を売る店がちらほらある程度ですね」(同)  アキバから姿を消しつつある裏モノ家電。当然のこととはいえ、やや寂しいような気もするが。 ― 脱マニア化する秋葉原の今【5】 ―
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