【65億PVサイト運営者が語る】スマホ時代で生き残るには
月間ページビューが最高65億、想定ユニークユーザー数900万人という女性向けモバイルサイトDECOLOGを運営するミツバチワークス。あまり知られていないが、サイト運営の他に雑誌「DECOLOG PAPER」、全国4大都市で開催される巨大フリマ「ガールズフリーマーケット!」など、ネット・雑誌・リアルイベントのすべてを網羅する新しいタイプのメディアなのではないだろうか。そのすべてを統括する光山一樹代表は、激動のスマホ時代をどう見ているのだろうか?
※前回のインタビューはコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/240138
GREE、モバゲーを脅かすのはLINE!? DECOLOG・光山一樹代表の見解
――混沌とするスマートフォンの世界にあわせてミツバチワークスは今何をやっているんでしょうか。
もちろんDECOLOGの機能追加、改善も進めていますが、新サービスの話だと、slidrop(スライドロップ)というサービスを始めています。まだこれは全然プロモーションはしていなくて、まだベータ版というか、まだまだ思っている機能の半分も実装できていない状態なんですけど。いわゆる写真を共有するアルバム型のサービスで、画像をアップロードしてタイムラインでつながるサービスです。このサービスの特徴なんですが、こうやって横にフリックすることができます。普通写真って何枚も取るじゃないですか、一枚だけ撮ったりというのはあんまりなく、InstagramとかTwitterだと「前菜は~~です」「サラダは~~です」って上げていくとタイムラインが埋まってしまう。遊園地に行って撮った写真が20枚あったとして全部上げたいけれど、他の人のタイムラインを埋めてしまうかもしれない……となると、あげにくい。
DECOLOGを使っている女の子たちは写真をたくさん撮るのが好きですし、今のプリクラって撮った画像を携帯に送れる機種も多いんですよね。たくさん撮った画像を遠慮なく活用させてあげる仕組みを作りたいな、と思ったんです。
今まではフィーチャーフォンだったので、ある意味鎖国状態だったんですけど、スマホ「が普及したおかげで、もうそういう状況ではないんですよね。TwitterやFacebookがいつのまにか同じ土俵、同じ画面の上にいて戦わなくちゃいけない。一方でインドとか中国とか人件費が安くてすごく頭のいい人達がたくさんいる国がある。
もう、世界中で使ってもらえるようなサービスを前提に作って行かないとITの部分では勝てないなと思って写真コンテンツを選んだんです。写真は世界中の人が使いますし、言語も非常に少なくていいので、コミュニケーションは非常に取りやすい。ただもうInstagramが世界中で使われていて、コピーみたいなものもたくさん出ているので、あえてそこに入っていくのは相当しんどいなと思っていたんですけど、そこは真っ向勝負しないと、あとで後悔すると思うので、一番厳しいところに入ることにしたんです。僕が言うのもなんですけど、すごく良いサービスだし、もっと良くなっていきますよ(笑)。最近のキャッチコピーは、「君と彼氏と犬と猫」です。
― 65億PVサイト運営者が見据える業界図 光山一樹インタビュー【5】 ―
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