旧来の富裕層とニューリッチの違いとは?
「お金持ちは『ハイリスク・ハイリターン』ではなく、『ローリスク・ハイリターン』を実行しているからこそ富豪なのです」とは、富裕層の資産運用を手掛けるアブラハム・プライベートバンク代表取締役社長の高岡壮一郎氏だ。
「富裕層の関心が海外株式・不動産、ヘッジファンドなどに向かっているのも、その理由からです」
では、どのような商品が、ローリスク・ハイリターンなのか?
「私たちのファンドのなかには、市場動向と関係なく年利17%を叩き出すようなヘッジファンドも存在します。お金持ちは、こうした優れた商品を選び出す情報を買うのにお金を惜しみません」
1400兆円もの個人金融資産の多くを占める高齢の富裕層は、国内で運用する保守的な層が多かった。しかし、それより若い世代で成功し富裕層の仲間入りをした“ニューリッチ”は、円高を活用し、円のデフォルトリスクや増税リスクを回避すべく、今、海外へこぞって資産を移しているのだ。
【高岡壮一郎氏】
東大卒業後、三井物産を経て、’05年にアブラハム・グループを創業。日本最大の富裕層限定クラブ「YUCASEE」なども運営
取材・文・撮影/大金持ち最新投資先取材班
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