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ニートこそアメリカンドリームを見てはいかがでしょうか?

あなたの周りにもいるはず。生粋日本人のくせに人の発音を直してきたり、自慢げに英字新聞を読む外国人かぶれが……。たとえプチかぶれでも結構、周りをイラ立たせることも!? そんな外国かぶれな人たちを人気漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏は、どう見ているのだろうか? ◆「海外かぶれになる」ということは見方を変えると… 「海外かぶれな人」といえば、私の周囲にもいます。普通に日本語で会話していたと思えば、突然「maybe……」とか「Oops!」など途中でなぜか英語になってしまう人や、飲み会の場にもかかわらず突然スカイプで外国人と会話を始める人などさまざまです。「英語を話せると、つい使いたくなるのだろうな」と、私は広い心でスルーするようにしていますが、喫茶店などの公共の場だと周囲の注目を浴びて一緒にいるのが恥ずかしいものです。英語を話すのは結構ですが、できれば時と場所をわきまえてもらいたいですね。 彼らのような海外にかぶれている人に共通するのが、「なぜか日本をバカにする」という傾向です。なにかうまくいかないことがあると、「自分を認めない日本が悪い!自分は悪くない」と根拠なしに言い切る頑なさには頭が下がります。 でも、海外にかぶれることにもメリットはあります。それは妙にポジティブシンキングになるということ。特にアメリカ帰りの人はその傾向が強い気がします。アメリカンドリームやら個人主義を重視するお国柄なので、思わずその雰囲気に触発され「自分も頑張ればなんとかなる」「自分には無限の可能性がある」と思えるようになるのではないでしょうか……。 見方を変えると「海外かぶれになる」ということは、前向きで強い自分を手に入れられるということ。家でダラダラして「自分はダメなんだ」と落ち込むニートの人は、ぜひアメリカか英会話学校に行ってそのマインドを叩き込まれてみては。そのほうが、ヘタな自己開発セミナーや新興宗教にハマるよりもずっと健全ですし、確実に幸せになれるような気がしますが。
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辛酸なめ子氏】 セレブやアイドル、芸能人たちに造詣が深い人気漫画家・コラムニスト。 近著に『アイドル万華鏡』、『セレブマニア』など 取材・文/加藤カジカ 藤村はるな 取材/ヒロタシンイチロヲ 小野麻衣子(本誌) 撮影/岡崎隆生 ― [外人っぽい言動のウザ人間]研究【8】 ―
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