雑学

「あくまでも自然な再会が運命的だ」――46歳のバツイチおじさんは灼熱のビーチを4時間近くさまよい続けた【第34話】

46歳のバツイチおじさんによるノンフィクション巨編「世界一周花嫁探しの旅」、今回の滞在地も7か国目インドです。前回、チリ人美女ガルシアとダンスパーティーで意気投合するも、タコダンスの使い手によって恋の進展を阻まれてしまったバツイチおじさん。この奇妙すぎる三角関係はどのような展開を見せるのか。恋するバツイチおじさんのズンドコ珍道中、今回は連載史上最大のチャンスが訪れます!

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅」【第34話 46歳の乙女】

南インドで最も美しいと噂されるバルカラビーチの夜。英語のコミュニケーションが難しいということで意気投合したチリ人美女ガルシアと一緒にダンスを踊り、あっという間に恋に落ちた。だが、突如現れた恋のライバル・アメリカ人の長身長髪ヒッピー野郎が、ガルシアの前で謎のタコダンスを披露し、彼女の気を惹こうとしてきた。ガルシアは彼のタコダンスに興味深々となり、ピンチに追い込まれた俺は、ジャッキーチェンのカンフーをアレンジした「蛇拳ダンス」で応戦し、ガルシアに猛烈アピールする。すると、ガルシアもそのダンス対決にラテンのダンスで参戦。タコ vs 蛇 vs ラテン美女。B級映画のような三つ巴のダンス対決がきっかけで、三人の奇妙な恋の三角関係が始まった。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1270609

南インドで一番美しいと言われるバルカラビーチ

宿に戻り一人ベッドに横たわっても、この胸の高まりはなかなかおさまらなかった。
初めて出会う南米の美女。セクシーなラテンのノリ。
交換したフェイスブックのメッセージを開き、今の気持ちを英語でタイピングした。

「今日はありがとう。君のラテンのダンスはとても綺麗だったよ! そして最高にセクシーだったよ♡(ハートマーク)」

だが、送信ボタンを押す前に、もう一度そのメッセージを見直した。

「……蛇拳ダンス、よくよく考えたら変だよな。もし俺が女性のりゅう子だったら?」

説明しよう、りゅう子とは俺の本名「後藤隆一郎」の中にある「女性の部分」であり、三つ編みヘアーの出で立ちで、ピュアな乙女心を持つ「クリスチーネ剛田」こと「ジャイ子」と瓜二つなのだ。

「あくまでも自然な再会が運命的だ」――46歳のバツイチおじさんは灼熱のビーチを4時間近くさまよい続けたガルシアの女心を、俺の中のりゅう子に投影することでイメージしてみた。

りゅう子「南のビーチで何だか開放的な気分。踊りたい気分だわ。ごっつ踊らない?」
ごっつ「うん。イイよ」
りゅう子「じゃあ行こ(ごっつっておじさんなのにノリがイイじゃない。イイかも)」
ごっつ「見て! 見て! 蛇拳ダンスだよ! 面白いでしょ?」
りゅう子「うん……(何、その変なダンス。ファニーだけど、一緒にいて恥ずかしいかも)」
ごっつ「ほら、ほら、蛇の動きが変わったよ! これ、コブラの動き。面白いでしょ!!」
りゅう子「う、うん……(ドン引きだけど、まぁ、知らない人だらけの南国のビーチだし、一緒に踊るか!)」
ごっつ「君、最高だよ! ほら、見て見て! 蛇の動きがまた変わったよー」
りゅう子「……(ドン引き)」
ごっつ「ほら見て、蛇が舌を出したよー♪」
りゅう子「……(猛烈な吐き気)」


やっぱりそうだよな。
突然の蛇拳ダンスはどう考えてもトリッキーすぎる。
俺は冷たいシャワー浴び、冷静になろうと試みた。

「うん。急すぎる。46歳のおじさんが若い美女にこんな文章を送ったら気持ち悪い。というか気味が悪い。特に♡ハートマーク。……どっからどう見ても変態だ」

俺は書きかけのメッセージをデリートした。

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翌朝ヨガに出ると、昨夜のダンスについて…

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