更新日:2017年06月05日 20:47
スポーツ

半裸コスプレで威嚇! 爆笑・全米スポーツファン列伝

MLB, スポーツ, 動画 スポーツ観戦と言えば「お祭り騒ぎ」と言ってしまっては身も蓋もないが、そのお祭り騒ぎの“本場”アメリカでは、観客たちが客席を盛り上げるのに、日本では考えられないユニークなやり方で楽しむ。そのいくつかを紹介しよう。 ◆野球場でヘビメタ&ヘッド・バンキング  MLBのオークランド・アスレチックスの試合を見に行くと、約4分間ヘビメタのスタジアム・コンサートを楽しめるかもしれない。9回、アスレチックスが僅差でリードしていれば、守護神グラント・バルフォア投手がメタリカの「ワン」の曲と共に登場。球場の、特にライト側外野席の観客たちは熱狂して両腕を振り回す。あるいは頭を振りまくる。この現象は「バルフォア・レイジ」と呼ばれている。 ⇒【動画】「バルフォア・レイジ」https://nikkan-spa.jp/431568 http://www.youtube.com/watch?v=G-PC35GGXh0  ホーム球場で守護神登場ということは、自チームが勝っているわけだから、どこのファンでも盛り上がる。しかし、バルフォア投手がここまでの盛り上がりを引き起こしたのは、バルフォア投手自身がかなりの熱血漢だからだ。  思い通りの投球ができないとマウンド上でわめき散らしたり、ブルペンからマウンドへ向かう前に自分に水をかけて気合を入れたりする。昨季のレギュラーシーズン最終戦、プレーオフ進出のかかった試合では、9回で既に7点リードしていたので、普通は守護神温存の場面だが、他の中継ぎ投手がウォームアップを始めると、バルフォア投手は監督に直談判して自ら登板。プレーオフ進出を決めた瞬間をその手で締めくくったほどなのだ。 ◆オオカミのマスクで大暴れ  選手の名前をもじって盛り上がるのは、日本もアメリカも同じ。昨秋、ヒジの手術をしたので今年は試合には出られないが、以前はフィラデルフィア・フィリーズのエースで、ロサンゼルス・ドジャーズ、ミルウォー キー・ブルワーズ、ボルチモア・オリオールズにも所属したランディ・ウルフ投手が登板する時は、彼自身の熱い性格もあいまって、オオカミの面をつけたファンらが「ウルフパック(オオカミの群れ)」と名乗って派手な応援を繰り広げた。 ⇒【動画】試合後にも球場の外で盛り上がる「ウルフパック」
https://nikkan-spa.jp/431568

 以前ニューヨーク・メッツやトロント・ブルージェイズ、ニューヨーク・ヤンキースに所属したこともあるデイビッド・コーン投手の登板の時には、アイスクリーム・コーンのような長いトンガリ帽子のようなものをかぶったファンたちが見られたし、昨年のアメリカン・リーグ新人王、ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウト選手の出る試合では、巨大なトラウト(魚のマス)のぬいぐるみが観客席に現れた。 ◆「チーズ野郎」。敵ファンにバカにされていたのを逆手に取り……

「チーズヘッド」をかぶったグリーンベイ・パッカーズ・ファン

「チーズヘッド」と言えば、アメリカンフットボールのグリーンベイ・パッカーズのファン。「パッカー」というのは地元ウィスコンシン州名産のチーズ生産者のこと。今やファンたちは、丸いチーズを切った形の大きなかぶりものを身につけ、スタジアムやスポーツバー、自宅のテレビの前でパッカーズを応援するのだが、元々「チーズヘッド」という呼び方は、ライバルチームのファンたちが「チーズ野郎」と嘲りをこめていたもの。しかし、ウィスコンシンの人々が、いつしか誇りと愛情をこめて自身をこう呼ぶようになり、定着した。 ◆過激半裸コスプレで敵を威嚇!  アメリカでは大学のスポーツ界にも熱狂的なファンがいる。バスケットボールで、相手チームがフリースローをする時、ゴールの向こう側で観客が大ブーイングなどをして選手の集中を妨げようとするのはよくあることだが、ユタ・ステート大学バスケットボール部のファンの「ワイルド・ビル」ことビル・スプロートさんの妨害ぶりは相当なものだ。 ⇒【動画】「ワイルド・ビル」の大応援 https://nikkan-spa.jp/431568
 スプロート氏はユタ・ステート大学1年の時に初めて同大学のバスケットボールの試合を見に行って、相手チームのフリースローの時にふと思いついてシャツを引き裂いて上半身裸になると、これが大ウケ。以来、やみつきになってしまったそうだ。  一説によるとスポーツ・ファンはそうでない人より、孤独感や疎外感に苛まれることが少なく、鬱になりにくいという説もある。程度はあれど、好きなスポーツ選手やチームの応援に「命をかける」ことも、人を幸せにするひとつ道なのかも? <取材・文/NANO編集部> 海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団。
おすすめ記事
ハッシュタグ