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非出世志向のサラリーマンがネットビジネスで大成!

すごい才能の持ち主でも血のにじむような努力をしているわけではない。それなのに社内で認められている&取引先の信用を勝ち得ている――そんな「“なぜか”成功」している人ってどの業界にもいるもの。彼らの成功ロジックとは何か? その手法をマネすることで、我々も勝ち組の味を知ろうではないか。

【キャリア&学歴なしでも成功した男たちの実例集】

◆非出世志向のサラリーマンが、なぜか会員数7万8000人のネットビジネスで大成!

山野上 寛

山野上 寛氏・38歳 観劇の楽しさをもっと広めたいです

「飽きない力」を商いに。趣味でも継続すればビジネスチャンスに繋がるお手本のような会社が、コンサートや芝居などの空席を救済する会社「(株)オケピ」。4つも机を置けばいっぱいの銀座のオフィスには、「ライブ好き」の4人の仲間が和気あいあい。そうこうしているうちに、空席のチケットを求めるお客さんが訪ねてくる。

 そんな一風変わった会社を経営する山野上寛氏。せっかくチケットを取ったのに当日行けなくなっちゃった……山野上氏自身が何度も味わったそんなもどかしさから生まれたサイト(会社)だ。そのサイトが開設以来、今や月間PVは1300万回、会員数7万8000人に達し、利益も「社員4人が十分食べていけるくらいはある」立派な事業に成長した。しかし、山野上氏は、「ビジネスにしようなんて上昇志向は皆無だった」というから驚く。

「SEだったサラリーマン時代は自由度の高い職場環境で残業もほとんどなく、年間50本近いミュージカルやお芝居を観劇していました。あくまでも趣味の延長ですが、公演を観たあとにはブログにレビューを書いてましたね」

(株)オケピ

オフィスを観劇の街・銀座に移転した頃から利用者は加速度的に増えていったという

 コツコツと点数をつけながらの観劇ブログには次第に固定ファンがつき、情報交換をするように。ファン同士の意見を繰り返しているうちに、「自分が買ったのに行けなくなったチケットを持つ人と、行きたいのにチケットがない人が出会うマッチングサイトを作ったら需要がある」と実感した。

「SEだったのでサイト構築のスキルはありましたから、仕事の合間に3日徹夜でオケピの原型を作り上げたんです。05年にはいよいよカウンターが累計1000万回を達成して、毎晩サーバーがダウンするようになって……。これはもう、副業で続けるのは難しいし、広告で最低限の収入のメドが見えたので退職しました」

自社主催の生歌コンサート

「赤字覚悟で始めた」という自社主催の生歌コンサートも盛況。俳優さんたちの色紙がズラリ

 あくまでも「趣味が高じてビジネスになった」という言葉にマイペースぶりを感じるが、オケピが成功した理由は、「転売じゃなくて定価以下で救済し合おう」という山野上氏の商売っ気のなさと、「好きなことをとことん追い続ける力」が下支えになっているに違いない。

「学生時代に趣味で始めたプリンのコミュニティサイトも15年間続けているので、確かに、好きなことを飽きずに続ける性格ではあるのかもしれませんね」

 キャリアを追求するばかりが成功ではないということか。

【成功できたワケ】
自分の趣味をコマメに記録することで
「隠れた需要が何か?」を発掘


― 平凡なのになぜか成功する男の共通点【5】 ―

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