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都内に流行警報発令! ノロウイルス感染に要注意

 東京都福祉保健局は、感染性胃腸炎の患者報告数が流行警報基準を超えたことをうけ、流行警報を12月5日に発表した。同局によると「今年も例年通り、患者報告数が増えています。例年12月に最も多く、1月いっぱいまでは特に気を抜けません」という。  ノロウイルスといえば、2006年、2012年には大流行し、お世話になったという人も多いのではないだろうか。患者者数の推移は同局の発表資料をみると明らか。年末であわただしいこの時期が危ないのだ。 ⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=552847
感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数推移

東京都報道発表資料より

 感染性胃腸炎は、ノロウイルス等の微生物を原因とする胃腸炎の一種で、人の便や嘔吐物などを経由して感染するほか、ノロウイルスを取り込んだカキなどを生や不十分な熱処理で食べた場合に感染する。感染すると、腹痛・下痢、嘔吐、発熱などの症状に襲われる。激しい吐き気や嘔吐などで、脱水状態に陥りやすいことも特徴だ。今シーズン(9月2日以降)は、すでに都内で46件の集団発生が起きており、社会福祉施設でも一層の予防が求められている。  自宅や職場での予防を適切な対策をとりたいところ。 「ノロウイルスは、ごく少量でも感染しやすいウイルスです。床の吐瀉物の処理が適切でないと、乾燥した飛沫が空気感染するので注意してください。また、症状が治りかけも油断できません。トイレの後の手洗いや、少量の吐瀉物でも処理を徹底してください」(東京都福祉保健局)  手洗いについては「施設入口にあるアルコール除菌スプレーや除菌ウェットテッシュには注意してください。ノロウイルスに対しては効果がないことがあります。石鹸やハンドソープによる手洗いを徹底してください」(同)と、注意が必要のようだ。  忘年会や年末の仕事で何かと忙しいこの時期。くれぐれも感染、他人への感染拡大には気をつけたい。 <取材・文/林健太>
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