採用条件は「アニメやマンガがどれだけ好きか?」躍進中のゲーム制作会社

景気後退の影響により雇用情勢は悪化しているという。失業率や有効求人倍率だけを見ればそうだが、日本には大手企業を上回る利益を出し、保障も充実した中小企業が山ほどある。そんな会社を厳選紹介する ユニークな社長がいる 『サイバーコネクトツー』 “好き”を突き詰めてそれを商品化する 若くても活躍できる★★★★★ 憧れの職務に就きやすい★★★★
サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋

現在はカプコンとタッグを組んで、アクションゲーム『アスラズ ラース』を鋭意制作中

昨今、日本のゲーム業界の衰退が言われているなか、着実に躍進している企業がある。この業界では珍しく、ゲームソフト制作の傍ら、学生を対象とした会社見学やさまざまな講演、インターンシップなどを積極的に行っているのだ。 「業界自体、できて日が浅いので、今も高い年齢の人が働いていて若いエースが育ちにくい状況にある。今後、若いクリエイターの発掘、育成を行っていかないと、未来がないのは明白なんです」と語るのは、同社の代表取締役を務める松山洋氏。では、ゲーム業界を目指すうえで大事なことは? 「会社によって色がまったく違いますが、ウチは技術よりも“作品が本当に好きかどうか”を重要視しますね。例えば、ウチでは『週刊少年ジャンプ』に連載されている『ナルト』のゲームを作っていますが、私はマンガのコマを全部覚えているほど『ナルト』が好きです。開発スタッフも全員そう。アニメも全話見ていて、むしろ『何話の演出がやりたいのよ』って言ったときに、『あ、そっちですか』と即答できるスタッフじゃなきゃ困るんですよ(笑)」 また、中途採用を募集するときは、「転職先が決まらないと退職できないような覚悟のない人は、お断りしています」とのこと。 そんなサイバーコネクトツーが考える、ゲームソフトの三大定義が、「面白そうで、面白くて、売れるもの」だという。 「お客さまに実際にゲームをしてもらって『面白い』と思われるのは、大前提だと思っています。その前にまず手に取ってもらわなくてはいけない。さらにウチじゃないとできないという代わりの利かないタイトルを作ろうとするのは、命をかけても足りないくらい大変ですが、本当に楽しい仕事ですよ」 ◆採用情報 サイバーコネクトツー 職種/プログラマー・アーティスト・企画・サウンド 採用予定/随時 勤務地/福岡・東京 応募資格/ゲームが本気で好きな人 連絡先/ホームページ参照http://www.cc2.co.jp/ ◆会社概要 設立/96年 従業員数/169名 売上高/16.7億円 ― スゴい中小企業への転職ガイド【3】 ―
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