“大手より待遇がいい”中小企業は意外と多い
―[スゴイ中小企業への転職ガイド]―
◆実は多い“大手以上に儲かっている”中小企業
転職を決意し、採用試験を受けまくったものの、大手や名のある企業ばかりを狙い、落ち続けてやっと現実に気づく人が多いという。
「転職市場ではよく『100社くらいの不合格は覚悟しろ』と言われていますが、大手を受けて時間をロスするより、早い段階でぜひ中小企業へと視野を広げてほしいんです。なぜなら、中小には、働き手が欲しくてたまらないのに、応募がないというケースがよくあります。こういった中小企業のなかには、大手より体力があって、給与水準が高い会社もたくさんあるんです」と話すのは、雇用のエキスパート・海老原嗣生氏。
しかし、中小と聞くと、情報もさほどないし、会社のイメージもよく湧かない。一体どんな企業がオススメなのか? 海老原氏がまず挙げるのは、「残存者利益」と「ニッチ・トップ」企業だ。
「古くから作っているモノは技術進化が激しく、競合他社が潰れて残っている会社は1~2社だけ。大企業も採算が取れないので参入してこない。また技術的に寡占の状態になっているので製品も言い値で売れてしまう。まさに天国のような状態を『先行者利益』という言葉にかけて『残存者利益』と呼んでいます」
では、「ニッチ・トップ」とは?
「ニッチ(すき間)な分野でオンリーワンの会社。市場が小さくニッチすぎて大企業が参入してこない。これ以上成長もないけれど、手堅い分野です。中小企業に対して『経営が不安定』や『待遇が悪い』というイメージがある人も多いかと思いますが、他社にはマネできない技術力や世界シェアを持っている企業はたくさんあります。世界を相手にしているわけですから、極めて経営は安定的。給与水準だって、大手にまったく引けを取りません」
下のグラフを見てほしい。これは、規模別正社員の給与額で、大企業の平均賃金を上回っている会社は19.5%もあるのだ。
※グラフ⇒https://nikkan-spa.jp/57137/110920_bkr_00

※パーセンタイルnは、給与額の順位を下から数えて、その順位が全体の中の「下位n−1%超n%以下」の範囲内に位置するグループを指す。「企業全体の労働者数」299人以下(卸売業・サービス業・小売業・飲食店は99人以下)」を中小企業、それ以外を大企業とする。 厚生労働省「賃金構造基本統計調査 平成19年」再編加工『中小企業白書』2009年版
【海老原嗣生氏】
64年生まれ。08年にHRコンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げ、代表取締役に就任。著書に、『ずっと働きたい「従業員300人以下」の会社選び』、『もっと本気で、グローバル経営―海外進出の正しいステップ』など
― スゴい中小企業への転職ガイド【1】 ―
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