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海外でスマホ盗難…不正利用の高額請求支払い義務は?【3キャリア比較】

iphone

盗難・紛失時にどうすべきか?

 海外でiPhoneを盗まれ、後日キャリアから約100万円の通話料請求があったという事件がツイッター上で話題となっている。投稿された内容によると、バルセロナ滞在中に盗難にあい、利用停止手続きを行うまでの15時間のうちに悪用されたという。その後、キャリアのショップや警察に相談したところ、「保険などは適用されず支払い義務がある」という事態になったものの、最終的にキャリアから何らかの救済措置をとってもらうことになったようだ。

 今回の騒動は丸く収まったようだが、各キャリアは盗難などによる不正利用時の利用料を全額徴収するのだろうか? ソフトバンク、au、ドコモ、3キャリアの広報部に支払いについての対応と、被害を未然に防ぐための対策を聞いてみた。

◆不正利用による高額請求時の対応

 今回騒動となったケースをもとに、次のような状況での対応を聞いた。海外渡航先で盗難にあい、15時間後に現地で盗難届を提出、利用停止手続きを行った。通話記録のある時間帯はフライト中など、本人が利用できなかったことを証明可能。

・ソフトバンク「約款などで、クレジットカードと同様の仕組みや保証は定めていませんが、お客さまのご申告や事象に応じて、減免など個別対応を適時行っています」

・au「個別の事案については回答を差し控えさせていただきますが、原則としては支払っていただくことになっています」

・ドコモ「紛失・盗難後に発生した通話料も、お客様ご負担となります。利用停止までの時間や盗難届の有無は、基本的には考慮されません」

◆被害を防止、被害額を最小限にするために

 今回のケースでは、なぜ100万円もの高額請求になったのか、様々な意見が投稿者に寄せられていた。例えば、クレジットカードであれば、通常の生活県内から著しく離れた場所での高額利用時に、所有者に電話で確認があり、不正利用時には支払いが免除される場合もある。携帯キャリアではどうなのか?

・ソフトバンク「携帯のご利用金額が設定額を超えた場合、メールでお知らせする『一定額お知らせサービス』(無料)や、携帯のご利用金額が設定額を超えた場合、発信(音声発信・メールサービス・パケット通信)停止する『一定額ストップサービス』(月額105円)を提供しています」

・au「ある一定額の海外ローミング金額が発生している場合は、SMSやお電話によって注意喚起を行なっています。申し込みは不要で、何も反応ない場合は停止手続きを行い、申し出があれば再開するという対策をとっています」

・ドコモ「月間の利用停止目安額が定められており、初期設定で5万円となっています。ただし、5万円というのはあくまで目安で、国や地域によっては現地の通信事業者からのデータ送付が遅れ、停止手続きまでにタイムラグが生まれることで、実際の請求額は5万円を超える場合もあります」

 auとドコモでは、申し込み不要で通常利用とは思えない利用がされた場合に、利用停止が行われることがわかった。ただし、100万円はいかずとも、高額な請求となる可能性は高い。

◆盗難時の被害を最小限にする対策は?

 3キャリアで共通して推奨しているのは、SIMカードのPINコード(暗証番号)の設定。初期状態では設定されていないので、海外渡航時には特に気をつけたいところだ。また、端末自体のパスワード設定も重要。iPhoneでは4桁数字のロックがあるが、8桁以上の英数字によるパスロック、指紋認証に変更しておくと安心だろう。

 各キャリアはウェブサイトやショップにて、海外渡航時の注意事項をまとめている。今回は海外での盗難被害が話題となったが、国内外問わず、盗難時に被害を最小限に抑えるために、一度ぜひチェックしておこう。 <取材・文/林健太>




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