自動車ジャーナリストが見た [被災地のクルマと道路]
―[被災地のクルマ・道路事情リポート]―
東日本大震災発生以降、初の大型連休――。
今回のGWは、多くのボランティアが被災地を訪問し、さまざまな支援活動を実施していたが、クルマ業界に携わるものとして自分にも何かできないか? そんな思いを胸に、(少し前ですが)被災地に行ってきました。
目の前に広がる光景に、ただ言葉を失う……。東日本大震災の被災地を訪れたのは、クルマでの移動手段が回復しはじめた4月上旬のことだ。宮城県石巻市と仙台市沿岸部に、2回に分けてボランティア活動のため向かったのは、私が所属する日本自動車ジャーナリスト協会(A・J・A・J・)に対して、現地で復旧・復興にあたるNPO法人からの要請を受けたもので、被災地におけるクルマのドライバー役が主な活動内容だった。
避難所生活を余儀なくされている人々が置かれている環境は、日々改善傾向にあるものの、持病の悪化による体調不良や将来への不安からくるストレスなど、避難所生活の長期化により新たな問題も見えてきた。
こうした情報は、ボランティアとして活動する調査員(学生やおもにフリーター)が集めている。4月中旬からは、地方公共団体や自衛隊との情報の共有化もはじまり、それにより被災直後では叶えられなかった、きめ細やかな対応ができるようになってきたという。
とはいえ、調査員も自身が被災者である場合が多く、精神的な疲労が続くなかで各地に点在する避難所まで自らクルマを運転し、現場で情報収集をするには体力的にも限界があった。そこで、こうした調査員の活動をサポートすることになったのだ。 ⇒【後編】につづく
災害派遣等従事車両証明書
1回目は救援物資を積んで石巻市へ
2回目は仲間と仙台市七ヶ浜町へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ