江頭2:50の「エガヨガ」が今、静かなブームに!?
―[山田ゴメス]―
皆さんは、『エガヨガ』をご存じだろうか? あの江頭2:50の初撮り下ろし単行本で、出来たてホヤホヤの新書……なわけではないのだが、書棚に並んで以来、じわじわと売り上げを伸ばし、昨今静かなブームを巻き起こしているという。いったい、どの層を購買とし、どんな売れ方をしているのか!?
まずは『エガヨガ』を手に取って見てみる。去年の4月に発売。今年4月の時点で第3刷。発行元である自由国民社に確認すると、すでに1万5000冊以上の部数が実売されたらしい。出版不況が叫ばれ、そこそこ有名な作家センセイの著作物でさえ初版5000部を割る現状を考えれば充分な健闘ぶり。どこに出しても恥ずかしくない、れっきとした「スマッシュヒット」といえよう。オビに目を通せば、
「あの伝説の男が、ヨガとの出会いを果たす――! 数々の鉄板ネタに初出しを加えた怒濤のヨガポーズが古代インドの神秘・ヨガのポーズと華麗にコラボ。生きる伝説・江頭の歴史と神髄が、この一冊でわかる。ヨガ×エガのパワーは、あなたのすべてを解き放つ!」
と書いてある。意味不明。読めば読むほど内容がわからなくなる不気味なキャッチコピーだが、迫力だけは伝わってくる。
パラパラとページをめくってみると、ちゃんとした(?)「インストラクター」だとか「講師」だとかの肩書きを持つ女性のヨガの1ポーズが右頁にドカン、エガちゃんの運動神経という概念を超越したトリッキーな1ポーズが左頁にドカン、のシンメトリー。そして、次の見開き頁でその解説をコマ送りの写真付きで申しわけ程度に説明する、といった構成が延々続くわけなんだが、正直な話、この一冊で「快適な正しい身体の使い方」や「日常に活かせる瞑想」を真剣に学べるとは、とてもじゃないけど思えない。
では、はたして誰が『エガヨガ』を買ってるのか? コレが信じられないことに、「女子のあいだでプレゼント用として、バカ売れしている」んだそう。つまりが、みうらじゅん先生の言うところの「いやげもの」。たしかに、シャレが効いてて、もらった側は“ありがた迷惑”この上ない。さらに、1500円弱という気軽さ、お財布への優しさも見逃せない。う~ん、完ペキ!
さあ、今からでも遅くない! 然るべき相手の然るべき日を気持ちよく祝うため、この“究極のいやげもの”を大いに活用しようではないか!! <取材・文/山田ゴメス>
【山田ゴメス】

―[山田ゴメス]―
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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『エガヨガ』 ココロとカラダに、がっぺキク! ![]() |
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