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ギリシャがついにデフォルト!? 「会議は踊る」を続けているうちに…

◆マネーな人々 今週の銭格言
【選者】現役金融マン ぐっちーさん

依然として危機的状況のギリシャ。中央銀行とは名ばかりで、資産査定も増税も金融緩和もできないECBに代わり、欧州金融安定ファシリティによる一刻も早いTALF(レバレッジを利かせた証券化手法の一種)の適用が必要!

◆「会議は踊る」を続けているうちに、ついにギリシャがデフォルトに!?

8月にこちらに書いたばかりなのですが、欧州の大混乱には目を覆うばかりです。もともと私は06年から始まったサブプライムショック、そしてリーマン倒産へ至る一連の金融混乱の中で、最大の被害を受けるのは実は欧州だと、各所で書かせていただいたり講演会でお話ししたりしていました。当時、どこでこのお話をしても、むしろアメリカがダメな分、欧州の時代でしょ? なぜ欧州が問題なのか?と、なかなか納得していただけませんでした。しかしこうなってみると「どうしてわかったんですか」と妙に感心されたりします。理由は実に簡単なのです。

最大の理由は問題になった証券化商品の債券を大量に保有していたのは実は米銀ではなく欧州の銀行だったこと。そのことが後のアイルランド危機につながっていきます。さらに、アメリカにはFRBがあり、日本には日銀がありますが、欧州にあるECBは中央銀行とは名ばかりで、実際にはドイツ、フランスなどの寄り合い所帯。日米のように中央銀行が半ば強制的に銀行に立ち入って資産査定することもなければ、財政赤字になったからといって財務省が増税したりすることもできない。

そして、日米とは異なり金融緩和ができなかったことなどが原因で、既に倒れかけていたギリシャ、イタリア、スペインなどを金融緩和によって救済することができませんでした。これはそもそもユーロが持っていた構造的な欠陥。ユーロ発足当時から指摘されていましたが、結局今回のギリシャショックが起きるまで、あまり大きく問題にされることはありませんでした。経緯を知る我々にとっては、欧州危機の予測は難しいものではなかったのです。

【後編】に続く⇒http://nikkan-spa.jp/67003

ぐっちーさん【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)の主宰を務めている




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