更新日:2017年11月14日 14:40
恋愛・結婚

合コンより、キャバクラの方がコスパがいい理由

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その29 ―

 オヤジの永遠のテーマ、キャバクラと合コン。どっちが楽しく、コストパフォーマンスが取れているかを検証したい。実はこのネタ、以前TOKYOFMのオシャレな番組「アヴァンティ」でも取り上げ、出演を果たしたことがある。あの品のいい番組で、こんなくだらないことをやったのは、最初で最後だろうな。  前回(https://nikkan-spa.jp/701771)は合コンのコスパについて述べたが、ではキャバクラはどうか?
キャバクラ編

六本木のキャバクラともなれば、2万円と高いが、それでもコスパはいいのか

 まずキャバクラの料金は高いと嘆くが、それはハズレが少ないのだから、仕方ない。キャバクラで2万円で飲んだとしよう。最初可愛いコを適当につけてというと、店の混雑具合にもよるが、だいたい20~30分ごとに女性が入れ替わる。店側としては、気に入ったコをみつけて場内指名をして欲しいのだ。客としても、ひと通り綺麗どこを見てからじっくり吟味したいので、店の目論見と合致する。けどそれは店の思うツボで、可愛いコは無限にボウフラのように湧き出て来るから、あっという間に2時間ぐらい経過して予算オーバーになる。  ズルい店は、会計チェックしてから特別に可愛いコをわざと席につけたりする。え~どうしよう、ちょっと延長ということで、それはそれでまた楽しいものだ。  キャバクラの女のコを、ガチャで例えると100回引いてSランクが10、Aランクが30、Bランクが50、Cランクが10ってとこだろう。合コンでAランク以上に辿りつける確率が1割、Bランク以上に出会う確率は3割しかない。そう考えるとキャバクラは9割Bランク以上に辿りつけるから、実に効率がいい。しかも1回の入店で、そのBランク以上に3人は会える。合コンも3対3で会えば、3人と出会えるが、現実的にはチームワークが大事と言われて、適当に振り分けられるから、実質ひとりとしか出会えない。これはキャバクラの方が圧倒的にコストパフォーマンスがいいと言って、さしつかえないと思う。  キャバクラの何がスゴいかって、気に入った店を見つけたら、毎晩いつでも会える点だ。合コンはそうはいかない。やる日が決まったら、残業サボって、7時に青山のレストランに何がなんでも行かないといけない。  さて今度は内容の濃さの比較だが、昔はヤリコンみたいな俗に言う、鬼合コンの世界があったけど、こんだけ草食男子が多いと、スマートな展開になるのではないか。合コン、キャバクラ双方とも、せいぜいラインの交換して、合コンは2次会、キャバクラはアフターに行くのが関の山だろう。  次第に歳を取っていくと、面倒臭いことが多くなる。例えば合コンで「結婚してんでしょ」とか言われても、既婚者は合コンに来ちゃまずいのかよ。何が悪いんじゃって思うが、その弁解するのが面倒臭い。その点、キャバクラは「結婚してるからこそ、キャバクラに行く」という大儀名分があるから楽だ。  キャバクラは料金以外、全てコンフォータブルだ。口説くのだって、別に付き合わなくてもいい。「1回お願いします」と、ひたすら拝み倒しても成立するし、なんか気まずくなったら、店を変えてほかのところに行けばいい。  肝心の料金だって、最近はガールズバーなど、1万円以内で収まる店も増えて来た。そうなると、水商売派の方に分があるんじゃないかと思う。  合コンの醍醐味は、その素人臭さがいいという人がいるけど、確かにそれは一理ある。けど素人で、結構可愛いコは、すでに仲間うちや会社で、ちやほやされまくりだから、合コンに出てきても「来てやった」ぐらいの感覚のコが多い。クオリティ要員とも、見た目要員とも言うが、ひとり華のあるコがいないと、場が盛り上がらないから呼ばれているだけなのだ。そこに向かってアプローチしても、まあほとんど玉砕だろうな。  その点キャバクラは、みんな可愛いし、可愛いねえと言っても「この店みんな可愛いから、私なんか全然ダメ~凄くへこむの」と、心の奥底から、上には上がいるもんだなと思っており、謙虚なのだ。  勘違いして天狗になっている素人ほど、はた迷惑なものはない。だから個人的には、謙虚なキャバクラ嬢のほうが断然いいと、切に思うのであります。
木村和久

木村和久

■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦 <Photo by flickr of Kevin Dooley
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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