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お騒がせの“ぐれキャラ”りんご飴マンを尋問してみた【動画あり】

りんご飴マン

りんご飴マン近影 撮影/こばやしかをる

 今年の夏、東京・高円寺を舞台にちょっとした「ゆるキャラ騒動」が起こっていたのをご存知だろうか? 高円寺の商店街連合会が公式キャラのイラストを募集したところ、なぜか応募要項を無視した悪ふざけキャラが100体近くもエントリーし、主催者側を困惑させる事態となったのだ。

 その流れをつくったのが、りんご飴マンという自称・生ゆるキャラである。

 設定がややこしい彼の詳しい紹介はあとに回すとして、高円寺に住んでいる彼は、「イラストを募集。ただし未発表のものに限る」という要項を天然で無視したまま応募。真っ赤にペイントされた生の顔むき出しの、およそ一般的な「ゆるキャラ」のイメージとはほど遠いりんご飴マンの姿を面白がったのか、高円寺商店街の公式ツイッターが彼の写真を紹介してしまったのが騒動の発端だった。

「こんなのでいいんだったら、俺も」というノリで各地で活躍している公式・非公式の「ちょっとおかしなキャラたち」が高円寺商店街側に写真を送りつける“祭り”が始まり、最終的には企業や自治体の正式なキャラまで応募してくることに……(もちろん、高円寺に無関係で、すでに活動をしているそれらのキャラの応募はすべて無効)。この騒動をきっかけに、りんご飴マンにはテレビや雑誌の取材が殺到することとなった。

 実は、りんご飴マンは日刊SPA!で既報した昨年11月の「ライブハウスでの鹿の解体イベント」(http://nikkan-spa.jp/535288)を主催した人物の一人。その「真面目にふざける」姿には深い共感を寄せていたのだが、その後の忘年会で素顔の寡黙な彼の姿を見かけてから急速に興味を失い、この夏に彼がプチブレイクを果たしているのも「ふーん」と横目で見ていただけだった。だが、その後も「ぐれキャラ」という新概念をブチ上げるなど、ゆるキャラ界に一石を投じようという情熱は変わらないようだ。あるライブ会場で再会したのをきっかけに、活動の幅を広げている彼に改めて話を聞いてみることにした。

「高円寺の公式キャラの件ではお騒がせをしましたが、公式キャラになりたいっていう気持ちに嘘はなかったんですよ。あとで主催者にも謝りに行きましたし。ただ、失格と言われても納得がいかなかったので、そのあとに同じく高円寺公式キャラを失格になった仲間を結集して『ぐれキャラ』という集まりをつくったんです。『はぐれ』『グレてる』『グレーな』とか、いろんな意味を込めた命名なんですけど。そして彼らと『とにかく行動に出よう』と世論に訴えることにしました」

 納得がいかない、と言ってもそもそも応募資格がないキャラたちである。悪ノリと売名行為の延長線上にしか思えないが、「5体のぐれキャラで高円寺を掃除して、ツイッターなどに写真を上げ、『僕ら、高円寺にすごく貢献していますよ』とひたすら媚びまくりました」とのこと。

 しかも、集まった5体のうち吉祥寺の非公認キャラ「ジョージZ」(赤い熊)や、カメレオンのキャラ「カメレオール」の2体は、着ぐるみであるという一点で、まだましなほう。マスクをしたメイドの「マスクメイド」や、どうやら本業は芸人らしい「フライドポテト人間」などは、ただコスプレしているだけにしか見えない「低コストな連中」(りんご飴マン談)だ。もちろん、りんご飴マンも。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=718902

 では、こういった「低コスト」で生の素顔を晒しているのが「生ゆるキャラ」なのだろうか、と問うと「ツイッターで僕の写真を見た人が『生ゆるキャラ』と書いてくれまして。あ、これ使えるな、と思い、僕が『生ゆるキャラ』って言いだしたことにしています」とシレッとネーミング泥棒事案を告白。さらに、「いつ頃からりんご飴マンになったのか?」と問うと、ぐれキャラ仲間を「低コストな連中」とこき下ろしたその口で、こりん星時代の小倉優子ばりに自らのキャラクターを主張しはじめた。

「生まれてきたときからこの姿です。正確には生まれたということではなく、ある公園に捨てられたりんご飴があって、ある少女が……(くどくどと続く)」

 もちろん、夢を売る人々がキャラクターを守るのは大事なことである。だが、りんご飴マンの場合、そのキャラクターがブレブレで定まっていない。話を聞いているうちに数々の矛盾点がひっかかり、ついついこちらも「ていうか、あなたってほかのゆるキャラに比べるとラクしてますよね? 着ぐるみとか暑いだろうし、お金もかかるだろうし」と詰問してしまった。

暑くはないですね。ただ、私は私で皮膚科に通ったりしていますし。結構、月間のコスト(通院費)もかかっていますし、薬の名称にも詳しくなってきていますし、ホント、ツラいですよ」

 思わぬ寂しい告白、かつまたしても「生まれたときからりんご飴マン」設定を覆す告白。どうか、「りんご飴が好きだ」という根幹の設定だけはブレないでほしい、と願わざるを得ない。

※りんご飴マンへの尋問は動画でもチェック!
⇒http://nikkan-spa.jp/718853


※りんご飴マンがりんご飴を売る音楽フェス「りんご飴音楽祭2014」も要チェック!
10月13日(月・祝)の18時30分から、渋谷のTSUTAYA O-Nestにて開催。リリカルスクール、ゆるめるモ!など注目のアーティストが登場する
詳細はhttp://ringo-a.me/fesにて

撮影(りんご飴マン写真)/こばやしかをる 取材・文・動画撮影・動画編集/織田曜一郎(本誌)




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